舌にピアスをしたら、舐めにくい。
スプリットタンだったら、タバコを割れた舌で器用に支えられる自信 ....
雪々が
列車の屋根に降り積もると
定刻どおりに発車する
人々が乗る
列車の屋根で
....
何を思い突き進むのか
夢の思い出を胸に
散っていく夢の花弁が舞う
なるようになるな ....
━西へ━
陽が西へと沈むのなら西を目指そう
落ちて行く今日を
沈み行く今を
追いかけてみよう
....
嗚呼とうとうなってしまった
ケータイが命の次に大事なものになってしまった
こんなはずじゃなかった ....
私たちには
自由がないから
私たちはそれぞれ
素敵なものを提出しあい
小さな箱庭を
....
白い雪が天使のように舞い降りてくる
夜空を見上げながら
ボクは 手を伸ばす
白い天 ....
朝日が昇る前に今一番好きな人の誕生日が来る
あたしはプレゼントをえらべなくて
そのかわりに周囲を ....
月の出が遅くなって
月光が細く熟れはじめると
満月の熱狂が恋しく思われる
冷たい光に微 ....
兎の部分
なぜか水色
西の空に
祭りのあとの
白い月
粗雑なだけの
....
[午前６：４９ 都内・浅野宅]
白いＴシャツ、細身の皮のジャケットにサングラス。口元にマジ ....
次女は毎朝
長女は毎晩
鈴を鳴らして
仏壇に礼拝する
その度に彼女たちは声にならない声で ....
｛引用＝
? あの頃が来た
扉を開けると
土砂降りの雨の中に
あの頃が立って ....
私は知りたい
この世界には
どんなものがあり
どんな意味があるのか
私の中の子供は何でも ....
かれは夢を見ていた
かれは生まれて
生きていた
ただ生きているだけ
それで十 ....
繰り返す波のように
朝になっては押し寄せる人
駅に向かい、新聞買って
人を押しのけ、上り電車
....
午後も行き過ぎて
3:00時を回る
街 街は歩かれるべきもの
二足歩行は地を這う者らの
....
ほっと一息くつろぐ
ちょっと荷を下ろして
人に寄りかかる
支えてくれる。
にこにこ笑って ....
何が正しいのか判らなくなってきました
優しい夫――
柔らかな笑顔で陰りもなく
底なしに優し ....
古い夢を見た
ドアの向こう側は赤く塗られていて
こちら側でノブに触れている
覗き穴からは配 ....
不協和音の響く街
叫ぶ声はﾉｲｽﾞに掻き消され
冷たく 雨と共に落ちた
....
悲しんでいるの？笑っているの？
遠い目をした夢追い人よ
あなたは時計を止めたまま
何を思ってい ....
ともだちのくれた地図
デパートならベースメント
真っ直ぐな甘味のとなりでふふと笑えば
....
ニンゲン引き際が大事だけどさ、行き際も大事だよな。
ボロボロだろうが落ちぶれていようが行かなき ....
だいたいいつも一言余計なクセに、大事な時に一言足りない。
でもまぁコトバなんて、一番伝えた ....
冷蔵庫のなか
ひときわ目を引くふたつの色
重なり合う
あなたのバッカス
あたしのレミー
....
雨の降る日、電車が遅れて
まだアナウンスを聞いていないあなたは
いつものように向かいのホームにい ....
またいつもと同じように足を止めない午前三時
足りない言葉並べて飽きたらうちに帰ろう
舌が求めるが ....
会社からの帰路
痴漢の出ることで知られている暗い夜道を
一人歩いていると
目にひじきが入った
....
路地裏の埃塗れの段ボール箱の山が毀れて、中身のがらくたがはみでながら折り重なっている。かびた敷物や、 ....
あなたに与えられたからだが為すべきことはただ一つだけだと
いつか誰かが叫ぶので、信じがたい事実が辺 ....
一日目
自己紹介
古い名刺はいりません
受け取る時は両手を添えて
新しい名刺は
デザインも ....
雷鳴に犬が怯える空で
やさしい言葉のように冷たく凍ったものが
老人ばかりの街を無数の宝石で覆 ....
今日が終わった。
果して収拾がつくか
はなはだ疑問だった
10ダースの艱難辛苦のうち
7ダー ....
イスラエルの初代首相を務めたダヴィド・ベン＝グリオン。善玉なのか悪玉なのか、よくは解らないが、次のよ ....
水晶が騒ぐような
本当の冬の光
クィーンメリーが跳ね返す朝
トーストの上のシロップ
....
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