高崎線のドアは必ずしも自動じゃない
特急/快速の待避で5分停車ともなると
駅に着いてもドアが ....
止まろうとは思っているんですけど
転がってしょうがないんです
全てを蹴散らす感覚と
響き渡 ....
泣きすぎだよ
悲しいときも
うれしいときも
でもそんな僕が好きなのは
まっすぐな君の感情と
....
片方の翼の折れた失速を
取り戻すまで我生きるなり
置いてゆく荷物の重さは測らない ....
胸まである雑草を分けて歩いた。
蒸し暑い夜だった。
夜だったが妙に明るい。
藪を抜けて
野球 ....
蜂蜜ミルク
いつもどおり
布団に入ってから
胸の痛みを自覚した
翌朝のレントゲン
小さな亀 ....
明り取りの窓から清廉な光が射し込む
暗い土間に
祈りの声が聞こえるようだ
原初のときのよう ....
とてもしなやかに
折れ曲がる森があったので
そうではない多くの部分は昼と呼ぶことにし ....
おれの靴には
穴が開いていて
幸せが漏れ出している
何時ぞやの
埃屋根裏
その中で
埋もれた君と
記した{ルビ優仮名=ことば ....
セレモニーで祝福なんかされたって
嬉しかったかもしれない花束が
ずっとずっと枯れなくって
....
ねえ、あたしに指輪をひとつちょうだいよ愛なんてこもんないでいいから。
赤い階段の赤いコンク ....
あかるくなった
校庭の
真ん中で
ともは
膝をむきだしにして
そのあかくなったところに
....
迎えたくない明日を拒む方法を知る由もなく、抗うように眠らない日々を愛することなど出来んの ....
きみといると楽しかった
宇宙船でふたり
地球の青さに
子供んころの青を語りあってた ....
ねえなぜ
朝になりそうな夜
電気がついていたの
星が冴える
月が煌めく
....
あらのをあるいた。
土、岩、石ころ、草、葉、笹のような水にぬれた草、そしてまた土、石。
ページに ....
ウォーレス・カロザースがナイロンの合成に成功したのは
すくなくとも1935年のことです。彼がうつう ....
くだらない思い込みが
メロディーに変わる
歌になる
そして
想いに熱がこもる
....
死に場所を求めて歩く
少しでも生きる可能性を探す
少しでも簡単に死ねる
落下地点を探す
....
許されることのない光を
追いかけていた
誰かを踏み台にして息をすることが
器用に ....
わたしは夜、蛇になって男の躯にもぐり込みたいと願うことがある。わた ....
正体不明の嘘が嫌いだ。
言葉を並べ立てて嘘をつく、政治家とか、弁護士とか、大嫌いだ。
....
もしそのドアが閉じていても
ノックくらいしてみるさ
もしもーし、
誰かいるなら言っとくぞ
....
そうだ
高いところに行こう
プラットフォームへと続く階段の上から
地面を見下ろしながら
唐突 ....
僕はとてもパンクが好きだ。あまりにもパンクが好きなので、「今のパンクやなぁ!」って隣にいる人に言うこ ....
冷め切った紅茶を飲み下す
視線の先には透き通った闇夜があるばかりで
僕は少し目を伏せ 俯いた
....
やせぎすの背中が
たぶん好きで
ぼくは隣にいることが
もっ ....
夢の中、
を漂っているような非現実的な現実に身を委ねてみると、発狂しそうになる。
それが、人間 ....
過去のことを思い出すことが極端に少ないと気づいたのは30代に入ってからだった。「何も覚えていない」 ....
ここの世界この世界この世界
生きているだけで
幸せだという事
生きられない魂もある
だから今僕たちが生きている ....
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