動物を観る人だかりふくらんでどちらも命を生きる不思議と
脱力をカラダに命じているのだと池の ....
破色の風が吹く街に
千の瞳が上滑り・・・
渇いた時を 遣り過すには
いくつ ｛ルビ ....
切っても切っても同じ顔
毎回毎回同じ顔
それならそれでもいいのです
飴は鍛えて剛くもなるし
....
僕は何の脈略もなく選び取ったはずだった
図書館でその彫刻の本を手に取ったのは
静かで凛とした ....
悲しいわ…。
興ざめかしら？
あなたは愉快そう 「みんなのところへおいでよ」
あなたに関係 ....
人は生まれながらにして罪を背負ってると言う
愛を知らないと言う罪を
愛は素晴らしいと言い ....
触れあうと 音もなく
はがれ落ちた 鱗は
ひとつひとつ 淡く発光して
僕たちは ....
本当にかっこいい男を君は知っているか？
ワックスを塗りたくった髪で
たくさんの重々しい飾りを ....
脆弱な
祭りの音頭が
ひょうろくだまの
大学生の
笑い声と
かさなって
空中で
かさな ....
いいかい（ト、ポケットから取り出した蹄鉄を女に手渡す）
これを逆さまにして家のドアに掛けておくんだ ....
浅瀬に繁る葦たちを敏く一望に過ぎ、
彼の地エジプトでの安らかな暮らしを恋う
されど、ああ。すでに ....
目をとじて私の闇をあるく
蹲る人が耐えている
風化してゆく悲しみに
目をとじて砂の川で魚に ....
足が欲しいなあ
砂にうもれながら
サンダルはつぶやいた
私のもう片方は 波がさらったのに
ど ....
あっちのほうに
君のいる街があるんだと
いつまでも
温かい気分で佇んでいた
あの道路標識の前 ....
眠い眠い
疲れて眠い
眠い眠い
嫌な事眠い
ダメージ大
ギスギスした
人間関係
嬉 ....
１１階の窓を開け放つと
薄荷水のような冷気が部屋を満たした
忘れたいような忘れたくないような ....
眩しい今日
雀がせわしく
朝の挨拶
魚の焼ける匂いに
ピンと張るひげ
眠気には勝て ....
ルラルラニャ〜ン
ぼくは太陽の子 元気いっぱい
ぽかぽかいい気持ち
ルラルラニャ〜ン
えさは ....
この日本語が疎ましくなったのは、戦後の黒雲を見てからのことだ。それまでの赤銅色だった夢は濃霧に追い ....
突き詰めて鋭角になった感覚の表現の剥き出しになったコンクリートみたいな言葉が
彼女の伝わらない ....
尻のポケットに入れていた
くしゃくしゃの写真の隅っこに
小さく映る花を見つけたら
....
ああ 秋だなあ
黄昏だよ 人生の
ふう
自分の白髪をお腹の下に
一本見つけ
ため息 ....
河原にたくさんの愛が落ちている
否、河原には愛しか落ちていない
そのうち(どれを選んでも良いのだ ....
ふらんちゃんと うらんちゃん
ふたりは なかよし
ふたりは けもの
ふたりは ふたご
にてな ....
深く誘われ
今夜も私は心を見失った
ふと 傍を見ると
鏡に向かって犬が吠え ....
『会いによって』
そんなに帽子をまぶかに被って、久し振りだからって顔を隠すものかい
....
『私の居場所』
今はまだ幾つかの日常が私を打ちのめし今はまだ幾つかの日常が私を支えています
....
人を殺すことを思いとどまるのは
相手のことを思ってでも
相手の家族を思ってでもなく
自分に ....
０８１０１８
マグネチツクスピーカーを分解する
可 ....
優しい光が降り注ぐ
穏やかに晴れた休日の午後は
微風に吹かれながら
静かに死にたいと思う
....
陽射しが勝ち誇っている
圧倒される肌や
追いやられた雲たちを見まわして
自惚れている
晴天に ....
｛引用＝縦に瞼をひらく半円形の港 回転扉を転がす
いくつもの歳月 このひっかかり具合に画さ
れカ ....
小指の先ほどに小さな炎でも
肩を寄せ合えば
暖かい
ときに
大きな炎に体を預け
読書を ....
降り出しにうずくまる背を滴る石
姫が繊細なこころを殴っておしまいにする
ビル食う 草の巨 ....
楽器屋で ためし弾きする ドレミレド
無聊の慰め 20万円ナリ
この世で一番に苦く美味い酒は
心が独りぼっちになった時になって
初めて味わえるもんなんだぜ
....
この世は終わりのないファンタジー
もしかしてミステリー
いやいやロマンス
しかしドキュメンタリ ....
37rows, 1.03sec.
