かつて夏休みは夏休みだった
かつての少年がその五音を口にすれば
宇宙は彼の手の上に転がった
そ ....
深い悲しみを抱き
癒し
眠りに誘い
そして私は
深い悲しみから
解き放たれた吐息を ....
あと数ヶ月で38歳になるのですが、近頃とみに年齢を感じますねー。まず、白髪が生えました。頭の真ん中 ....
背後にはいつも
一本の{ルビ松明=たいまつ}が
浮かんでいた
朝も昼も夜さえも
目 ....
「せんせい、青がせまってくるよ」と
生徒が窓を指さした
びっくりして窓を見たけれど
せまっ ....
寝たきりは趣味の欄はみ出している
理科室に誰一人居り呼気透明
水槽の脳の上野の野 ....
今夜の献立
・夕焼けと向日葵の背中の煮物
・虹のフライ
・蝉と夏休みの子供の声の和 ....
夏の影の一番濃い部分が
凝り固まったくらまとんぼを
幼子が追う
たやすくつまめる
その黒い羽 ....
新聞脳の父と
テレビ脳の母と
YOUTUBE脳の子供が
小さな家に住んでる
すべて ....
たばこ
それはヒトを好戦的にする
きつえんしゃ
は 非人道的存在だ
でなければ旅先で 略奪な ....
夏に海辺に咲いたあなたが
どうしようもなく綺麗に見えたのは
周りがすべて青だったからか
春 ....
ガラス張りの冷蔵庫から
ぼんやり眺める街並みは
いつか見た夢のように
とても希薄で
....
灼熱の黒光りする鉄板に
ジゥジゥウのステーキ的 短歌
さぁ 御遠慮なく 玄 ....
夢を見た
走り続ける夢
人混みを駆け抜け
雨の中を走り
まだ走る
走り続ける夢
....
夕方の、くっきり輪郭がきわだった木々を見上げる。
この頃みつけた、夏の楽しみ。
きちんと呼吸 ....
毎日あくせく働き
晩には疲れ果てる
腕が痛くなる。
足が痛くなる
コーヒーいれて
くつ ....
夏風邪をひいた駅員が
プールの縁に立って
はしごを眺めている
咳きこむと
口の中 ....
半身を散らし
半身を埋め
風になった竜の腹をくぐる
竜は、びぃだまの中を覗 ....
その夜
黒い猫が
私の前を横切って
あなたへの愛を
植えつけていった
私の耳元 ....
難しいね僕たちはまだ
しっかりと糸で繋がって
いなかったんだ
怖いのは僕なのかな
僕が怖いの ....
流れるプール
もう何周目かわからない
浮き輪に乗っかって
ぷかぷかスイスイ
ゆらゆらぐる ....
お母さんがいつも
作ってくれる卵酒
あったかくて甘くて
すぐに体が ....
エントロピーは海だろうか。奔流だろうか。日本の川は西欧人の目に川ではなく滝と映ったらしいがでは生物と ....
僕の車は
ハンドルを360°回転するとタイヤの向きが360°回転するんです。
ちょっとハンドルき ....
おお!
タルタロスよ
永久地獄よ
闇の闇
冥界の奥の奥に
....
出過ぎた真似を致しました。
もう駄目ですよ、
....
怖いんだ怖くて仕方が無いんだ
タスケテ
誰も助けてなどくれない
俺は行くよ
サヨナラ
何処 ....
黒い静寂が包む池
月に照らされ微かに光る花
あ 蛙 ....
切れた
千歳飴。
と、思いきや
「何やぁ、細いなるとやないか(*´Д`)=з」
....
ちらちら
ぴらぴら
粘膜が光る
貝の七色に負けないくらい♪
つまんでみた
....
世界で最も美しいのは4度なのだそうだ
黄金比について熱心に研究しているという友人が
居酒屋で生ビ ....
余 熱
そこは
しろい花が咲いていて
....
自らの寂しいベールを身に纏う
今迄の自分を打ち破ろうと
夏の夜の浜辺を走る
( 遠く ....
そのむこうには
休日がある
わたしたちのための
いったい何を休めばいいのだ
と男が ....
大好きだ その一言で 照れまくり
だけどねえ それってホント!? 心から?
スカ ....
神様お願い
ほつり祈ってから気づく
そんな神など信じていない
と
それは友人の名前を ....
部屋のしくみ
部屋の壁に
エレベーターがある
時々音をたてて
....
今度またこういうことがあったら
言ったほうがいいのかな?
言わないほうがいいのかな?
と訊いた ....
似た人と視線の合いし祭かな
口の中イカいっぱいの祭かな
腰掛ける石垣の熱祭かな
噂では今年で終 ....
いろいろ書こうと思うのだけれど
どうにもうまく繋がらなくて
言葉は千切れた
そこにはもしか ....
あの人は罪を犯した
平和で満ち溢れていた町で
私はなんの前ぶれもなく
大切なものを失ってしまっ ....
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