「だいじょうぶ、気にしてないから」って…
ありえねぇ〜
それって、「どうでもいい ....
トッカータと蝶々
ヒラヒラ行ったり来たり
黒と黄色の模様で
闇の底に落ちてゆく
桜は舞、 ....
どんなに遠回りしても
一年は一年でしかなく
散る事を恐れて蒔かれなかった種は
小さな袋の中で眠 ....
私は読む
本の向こうから
呼ぶ声が聞こえる
空に栞がさしこまれ
訪れる夜も
失うことな ....
校庭の地平線で
夕暮れの鉄棒が傾いてる
いつか海の上で
鉄の船だった頃と同じ
色と角度で ....
人について考えるとき
僕の足はひとりでに川を渡る
無機質な思いに淀んだ川
....
一体の まぎれもない人の体
アスファルトに冬の南中
影 長く
四肢を伸ばせる 人体の影
....
家に着いたときには
すでに落としていたのかもしれない
部屋に入るまで
気持ち悪さがとれなく ....
一月の東京に
ひともまばらな
青のイルミネーション
風がふくらんだ
夜が ....
黒猫が今横切った瞬間を写真に撮った?わからない影
かみさま、と呟く少女少年 ....
わたしのあげた小さな声を
今か今かと待ちかねていたかのように
彼はわたしの身体からそそくさと出て ....
2008明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
ぽっつりと。
水面に輪ができた。
ゆれる、空をまたいでいった。
空は青かった ....
目の前が真っ暗で
君がいないと
死んでしまいそうな
時期があった。
けど・・ ....
湿った身体。
やまない雨。
傘を持つ手が落ちそうで、痛いほど。
探し続ける視 ....
おれが新巻鮭を食うと同時に塩気と滋味が入り混じった
感覚がワールドトラディショナル!ワールドト ....
途中だった思案を開いてみる
また白紙になっていて
今日という日があるのはそのせいだ
記憶なんて ....
あなたを言葉で追い詰める
喉元に鋭利な刃物を突きつける
笑うあなたの裏のこと
泣い ....
庭には花が咲き
時はゆっくりと流れ
キッチンには妻が
トントントン
バイオリンの音が
....
まだ だれも起きださない早朝
休日の弛緩の中でお風呂の湯に滑り込む
朝日が差し込むまぶ ....
薬指、首筋、恋人ってことば
みんな印をつけたがる
指輪も、爪跡も、言葉も風化してなくなっ ....
僕が鶴の森に行くのは
落ち葉やコインはもちろん
少し大きな石をひっくり返してでも
そこ ....
みんなが横一列になって行進してる
私は踏み切りで立ち往生
広がる冬の青空
涼しげに頬を ....
小さな庭先に張られたテントの魔法
薄い布で閉じられた狭い空間は
大海に漂流する難破船
怪獣 ....
(タイムカプセル)
音をため込む
繰り出す
器を飾り付ける
瞬間
言葉が詰まらないよう
....
このまま
情熱の波に
乗って
それとも
あなたに会いたい
深い深い
紫色の夢
あなたは
夢に ....
この寒空の下では
頁を手繰る指も冷たかろう
頭の中で誰かが囁いた
ビジネス文書術 ....
{ルビ箸立=はしたて}に
ひっそりと立っている お箸
いのちの橋渡しを行うもの
せつな ....
湯豆腐を上手く使ってダイエット
計画し夫婦揃って春旅行
寒日和心震わす風痛い
西瓜の種を飛ばそう
頬をふくらませて
ポゥ!ポゥ!
飛んだ先で
西瓜は生きて ....
うつむけたちいさなかたまりのように
おまえの
擦る音だけのからだが
ももいろのじゅうたんの上で ....
薄紅そまる風の道
夕闇せまる草の道
落日の片隅に
佇む人の
瞳に映る翼の模様
羽ばたく ....
誰かが託した愛がそっと
この胸で弾けた
ぱあと拡がる甘い痛み
解ける恨みを引きとめて
き ....
「誰かの為じゃなくあなたのために」
この言葉を僕は理解できない。
苦い甘噛み
グラスに蜂蜜、ひたひたに檸檬
スラーが延々と五拍子
あゝ今悲しい
叩きつける ....
これまで
たくさんの爆弾を投下してきたけど
いよいよ
これが最後の爆弾になりそうだわ
名 ....
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