こころとからだが千切れてゆく

千切れて砕けて堕ちてゆく

それをどうかひとつひとつ ....
県北部の山間の畠では
正月すぎ頃から
収穫されないまま
放っておかれる
黒豆が群れる

 ....
おまえとは

別れてしまったけれど

楽しい思いもたくさんしたし

仕事もこわいくらい順 ....
白が舞う
便りを乗せて


幾重にも積まれ
やがて
銀と化す


肌を刺す冷たさに ....
空の 鏡  に ひび 
はしり く  だける かけら
燦燦 と ふる その
う  たかたの き ....
いまさっき、ちょっとしたきっかけから原民喜「原爆小景」を読んだのだが、
どうしたことか、さっぱり感 ....
なにか重大なことが起こっているという感じを
常に持ち続けていることはできない。
ひとたび心の向き ....
風呂でいっぺんしずめる


(あつゅい)
軋む骨 滲む血

白い皿の上に横たわる 頭部のない私の死体
当然の帰結のように
導き出された ....
ブラウン管の中に広がるのは

現実味のない現実


一秒数える間に
消える命がある

 ....
ふたり
何事もないかのように

地平線を見ていた

言葉もなく
寄り添って立ち

ま ....
寂しかったけど

それは言っちゃいけない事だと思ってて

あなたの幸せとか

あなたの成 ....
目の前に 
清らかな川の流れがあった 
両手ですくった水を飲むと 
足元の小さい花がゆっくり咲 ....
自転車はその肢体を空気の隅々まで伸ばし
僕らのささやかな会話は言葉を放棄して
水の海になってしま ....
            2003/09/14



太陽光線が嫌いだからって
夜にだけ生き ....
まどろみの向こうで
たまごが焦げる
かしゅ、かしゅ、と三つを割って
手馴れた指は
ぬるく充満 ....
きみに届かないのなら
この手も
この声も
見せたい風景さえも
全て何もかも要らないよ ....
君のその胸に空いた穴
穴のあちらは澄んだ空
僕は今日も君を通して空を見ている

そんな ....
青いのは庭の芝生だけじゃない
投げやりな悲しみも
いつか煙になって空へ昇っていっちゃうよ
 ....
宇宙の闇に

希望のようにあいた

かすかな鍵穴

くり返される旋律

クレッシェン ....
夜の始まりは
もうそこまで来ている
この夕刻の佇まいに

街よ 街よ
幾千人の人が

 ....
わたしが
わたしを忘れるようになって
それでいい
あなたの声がする
欲しいものなんかない
 ....
たとえ其の身を沈めようとも護り貫き通したい
狂おしい程の愛を抱いた事はあるか?

己の愚かさを ....
どうしても、という気にはなれない

コンクリートジャングル

文明にさらされた、俺はターザン ....
私はあなたが不安です
あなたが不安だと言っても
あなたを信じていないとか
そういうわけで ....
君を黙読する――ご自身のカナリア(声帯)でお歌いください
(声帯は真空で、ぼくは空っぽの透明なイ ....
おはよう と言うよりも先に
十二歳になったよ と
報告をする朝
きみはまだ翼の下
生まれてき ....
生まれてこなければ
本当はよかった
みんなもそれを望んでいる

そっと瞼を閉じる瞬間に
白 ....

鳥は何故水面ぎりぎりを飛ぶの?

「気持ち良いからだよ」
「疲れるからじゃない?」
「いけない」としかる私も
「それでいいんだ」と褒める私もいない

滑走路を飛び出した

機体は青い眩しい空に溶けそうに
ぐんぐん速度を増す
このままいくと、そ ....
銀杏の拾い集めはマイブーム

冬うらら平年よりもあったかい

冬静か草木を揺らす風もなく



水のなかに
水と同じ言葉が落ち
跡は皆
光にくちずさまれている


降る水の ....
踊るクレヨン。

薄っぺらいやみを
のたうち回るクレヨン

頭はばくはつし、炎をもやし
 ....
溶けてしまいそう


目の前に広がるあおに
飲み込まれてしまいそう

あぁ、あおには
 ....

 やっと休むことができたのだ
 静かに寝かせてやろう
 お前がいるから
 私も、私達も尊い ....

四角い箱の中

ポツンと置かれた机には

記号と数字が並んだ本

白紙のノート

 ....
               071115



身近すぎるバナナを食べる
バナナの成る木 ....
衣笠の人形が笑っている。
かなちゃんも笑っている。
よしくんは精一杯生きている。

血管は細 ....
からっぽになった私が
書きあらわせられることなど
なにもないのだった

誰もいなくなった私が ....
ふ と

空を見上げると

家の間に

雲の子どもが住み着いていた


「おぉい」

こちらを向いた ....
言葉が通じない感覚に囚われている

雨の日はいつも
雨音ばかりが断続的に耳を被うので
言の{ ....

真っ暗で、怖い、液体の中に
わたしは、在ります

そこが、
  『胎内か?  と、問われ ....
あかぬけてる
粋な和服
優雅
洗練
赤い着物

口紅
いろっぽく
花緒も赤く
ほど ....
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2007年11月15日
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星になれ杉山 さち自由詩207-11-15 23:59
バオバブ亜樹未詩・独白207-11-15 22:55
さよなら、アゲマン吉岡ペペロ自由詩007-11-15 22:38
便り見崎 光未詩・独白2*07-11-15 22:30
そろもん(冬の歌)みつべえ自由詩407-11-15 22:22
コレガ人間ナノデスんなこたーな...散文(批評...007-11-15 22:00
半生記拾遺吉岡孝次自由詩107-11-15 21:55
赤ん坊にしてみたきこと 2A-29自由詩3*07-11-15 21:36
獏の喰う夢朽木 裕自由詩4*07-11-15 21:04
消えゆく三奈自由詩3*07-11-15 21:00
地平線の向こうへ風音携帯写真+...2*07-11-15 20:52
あの頃yoshi自由詩307-11-15 20:08
水のふしぎ 服部 剛自由詩8*07-11-15 20:07
会話たもつ自由詩2207-11-15 19:39
線の街あおば自由詩2*07-11-15 19:35
オムレツ銀猫自由詩27*07-11-15 18:13
「距離」菊尾自由詩007-11-15 17:45
「不純な僕と君の空」自由詩007-11-15 17:44
「足跡」自由詩3*07-11-15 17:41
哀しみ吉岡ペペロ自由詩207-11-15 16:25
初冬の街アハウ自由詩9*07-11-15 16:00
わたしがわたしを忘れてよしおかさく...自由詩7*07-11-15 14:38
哂う者どもライチ未詩・独白2*07-11-15 14:26
恋をかぞえて吉岡ペペロ自由詩007-11-15 14:10
ふあんコーヒー快晴自由詩707-11-15 13:22
無題10010自由詩007-11-15 13:11
十二歳北野つづみ自由詩12*07-11-15 12:33
孤独hAKiHiC...自由詩307-11-15 12:30
21歳の疑問中町あきら自由詩007-11-15 12:30
ひとり自由詩107-11-15 12:20
あえて名前をつけるとしたら自由詩007-11-15 11:51
マイブーム夏川ゆう俳句107-11-15 10:49
呼吸木立 悟自由詩507-11-15 10:48
あの 鶏鴎田あき自由詩7*07-11-15 10:01
あお三奈携帯写真+...4*07-11-15 9:52
鼓動doon自由詩107-11-15 7:15
在るべき世界へと赤澤るろる自由詩007-11-15 2:59
バナナあおば自由詩2*07-11-15 1:32
よしくんが死にませんようにひろっち未詩・独白107-11-15 1:08
絶筆の冬曳舟自由詩107-11-15 0:40
泪雨愛心携帯写真+...5*07-11-15 0:36
訳者不在佐々木妖精自由詩3*07-11-15 0:17
母のアクアリウム市松自由詩007-11-15 0:10
きものの女王北大路京介未詩・独白6*07-11-15 0:06

加筆訂正:
オムレツ/銀猫[21:33]
中盤の一部を修正しました。
44rows, 1.05sec.