隙間人間第1号が
開発されて
駅前交番に貼り付けられて
今日も元気の良い声を張り ....
寒さに滲む
空の色
丸裸では寒いから
空も何かを纏いたい
いつもみんなが
空を見る ....
真実であることよりも上手い嘘 詩人にとって必要なのは
きみはとっても御茶目でかわいい子。
でもかたくなだな。
それは私たちの間で
許されてるルールな ....
きれいごとを
洗いおとして ものすごく
過剰な 現実を
お見せすることが
できるかも です
....
僕が生まれてきた理由を
手探りで探そうとするけれど
腕を天井に伸ばしても何も掴めない
幸せはど ....
凍る街オリオン知ってる赤提灯
子供らが手も顔真っ赤で氷取り
木枯らしに犬もなりたい炬燵猫 ....
ビジネスホテルの一階の
回転寿司屋で黒人さんの握った
トロのしゃりがあまりにも真っ白くて
私は ....
ねえ
化粧なんてイイから
今から出かけよう
真夜中
通りは
コンビニだけがあたたかい
....
互いに背を向け
曲がり またたき
空と波を
指おり数える
月が隔てる言葉たち
....
流れ星のいけず やくたたず
声、届かないよ
こころ?
うん、よけい届かない
....
夜は価値のはずがない
価値は頼むこともある
頼むもの
それは恋愛だ
恋愛というもの
では昇 ....
夜の底を穿つ水音
眠れぬ魂のノクターン
聞いているのは無欲な死人
潰えた昨日を懐かしむ ....
チョコレートを
指でつまんで食べていたら
親指と 人差し指の間で
ジュゥ―――――ッと
融け ....
豆腐
生揚げ
雁擬き
大きな荷台に大きな木箱
プーーポーー
....
目をきつく閉じて
何度も何度も反芻する
あなたの姿
暗闇でも兵士が
銃の整備をするための
....
いえやす公
幕府をひらいてください
いにしえということばがすっかりと
きえさったあとで誰も ....
ベルギーの
スパ=フランコルシャンという高速レースコースの名は知っていた。
その昔、伊藤史郎、が ....
さよならと掠れ声で
愛してたと小さく呟く
ぽっかりと穿った穴が口を空けて
....
以前こんな詩を書いた↓
http://members.jcom.home.ne.jp/aoba/s ....
あの時の想いは 何に変わったのだろう
あの時の想いは 何処へ行ったのだろう
それはまるで 一 ....
あ
敵の
水雷だ
ドブンと
かいくぐる
青白い顔色の
ガキンチョ教師
武芸を目指すお侍 ....
あなたが呼吸している
ごく自然に空気を吸って吐いて
私が今わかるのは
あなたが目の前にいる ....
日々の繰り返しが
時を止め
時間だけが過ぎてゆく
月曜から金曜は
他人の空間の中に
特別な ....
かすかな破裂音を立てて
冬眠中期の蜥蜴の夢は中断し
ブロック塀の上に捨て置かれた
白いビニール ....
歩きつかれて座ったベンチ
ふたり夜空を見上げて 流れ星探したんだ
吹き付ける風は少し冷た ....
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当 ....
ドロシー、カサブランカ、
喪中の君が
家の塀で遊んでいる
数台の引越しの車が側を通り
今日も ....
どこまでも続く道を
僕達は 歩いているんだ
限りある人生の中で
自分らしく 歩いていく
....
太陽の当たらない裏庭の隅
名前も知らない花が
ひっそりと 咲いていた
「どうせすぐ枯れる」
....
『ほらっ、パパっ
これよく見てーッ。
土には穴がイーッパイあるよ。
くーぅろい土 ....
『キッ・キッ・キーッ』
『ケンチャン、ごきげんネ』
『キァッ・キャァッ』
『今 ....
上の子が『パパァ』と絡み付く。
遊んで欲しいのだ。
下の子が泣き出した。
おしめかもしれな ....
「咲かない花もあるんじゃないの?」
咲く時期が遅れた花のつぼみをみて
花 ....
星が生まれる場所を探すのだといって
青白い廃墟に続く石畳をただひたすらに歩く男
腕時計は
旅の ....
まだ"野ばらの蔓"通りがレンガ敷きでなく
拝石教徒が万象夢想論者より幅 ....
部屋の隅で金を拾い
北海道にスキーにゆく
大きな河の中で溺れるのは
明日の昼過ぎだろう
....
すれ違ったきりの 長針と短針
もう重なり合うことは 永久に無い
むしろ ベクトルを ....
さぁ、起きて
光の中へ出ておいで
怖がらずに眸を開けてみよう
きっと素晴らしい朝が ....
音を立てて 虹は崩れる
思い描いた理想が
心の弱さで 淡く消える
十字架は、貴方には背負えなか ....
突如、ファンファーレが鳴り響き、
歳月という歳月が、打ちひしがれた記憶が
―それは最後の葉を ....
長い夜の
ゆめとうつつの狭間で
わたしたちは
何度もたしかめあって
疲れはてて
耳元で ....
秋の胡蝶の薄い羽は
微かな風にうち震え
先細る命に慄く
あえかな花の行く末は
胸 ....
いのちを
てのひらのように合わせる
欠けたまま
あることの
ひとつの償いであるかのように
....
ほろほろほろほろ酔い気分
晴れ間ものぞいて
冬の余興
知らないうちに悪魔になっても
....
「最初の女」に月経を教えた月の色
世界を力強く先導する太陽の色
再生を繰り返す銀杏の色
もう死 ....
目を閉じれば神が見える
目を開ければ貴方が見える
痛みに慣れるより 痛みを捨てるより
痛み ....
12時
「もうなにもかもやめる」といいながら
見た事の無い男がキッチンに立っていて
重 ....
だばだばし、ぐうたらし
ただたばくぁえてだばだばしたばし
あさがみえてばねころびぐうたら
しば ....
それから(あ…
涙のさめる速度で
失ってゆく
かつての海原へ
予感する視線がまっすぐ立ち ....
あいたたたー。
机の角に足打つ僕。
ケタケタ笑う君が居る。
釣られて笑う僕は幸せ。 ....
死蛾導の暁空
黒い無類喋は散策し
六尺の刀ぐるぐる旋る
砂滑な傾斜
荒々しい枯れ ....
詩が書けない
だって部屋が寒すぎるんだ
とりあえずあっためよう
詩が書けない
どうもお腹 ....
終わりにしよう あなたは言う
その瞬間 私の時は止まる
君に会えて良かった あ ....
ジャスタ・モーメン
おまえのそれは珈琲なんかじゃない
幾分糖分多目カフェオーレ
カフェ・オ ....
全くあなたの人脈の広さには感服いたしますよ。
この前はなんでしたっけ。超スーパーヒーローさんで ....
はじけた言葉の勢いで
ドアを蹴って飛び出した
夕暮れの空に浮かぶ金星
....
ピンと張った和音は
見事にハーモナイズされて
青空に溶けていく
その時 私は
風よりも風
....
黄金!
体にへばりついているんだ
まるでゲルのように
まるで泥のように
まるで怨念のように
まるで肉 ....
幸せさえも幸せな
僕等遠くへ跳びもせず
流れるように時は過ぎ
いつかどこかへ着きもせず
川の ....
盲いたのは何故?
加速する世界に心忘れて
瞳の中心を無くした
ひとつ貫くことを ....
風が冷たいわ 冬がきたのね
ねぇ 寄り添っていい?
手がかじかむの 真っ赤になって
だから ....
都市の末梢神経が、ところどころでむきだしになっている。むきだしになった都市の末梢神経に眠らない水が ....
夕陽オレンジがとても綺麗だ
と
あなたもそう感じたのなら
わたしの手は握らなくていい
舌を出 ....
あなたの元へ向かう電車は
やけに鈍行ね
先頭車両に乗るのは
1秒でも早くあなたに会いたいか ....
「生きたまま、食べるのかい?」
「それが一等うまいのさ。」
そこに花がある
名前は知らない
けれども
その花にしかない色がある
それだけあればそれでいい ....
昨日の雨で葉が大分散ってしまった
路に張り付いた黄色い葉を確かめる様に
路を踏み締める猫
....
高校生の時、数学の先生が
学ぶということは 真似する 真似る 真似ぶ
というと ....
ずっとずっと片想い
ずっとずっと好きでいて良いですか?
寂しさを恋には ....
ヤリたいだけだっていーぢゃん。
そんなに自分を高く売るなよ。
だけど、安売りもすんな。
価値な ....
さがしものなんて何もない
はずかしくてもさがさない
どこへいったかわからない
手も ....
ゴロしがぐね、
かちゃときの罵びん
よくとめの帰しに
ガザン、
パ毛 ....
脳をまさぐると
まるでさっきまで
そこに在ったかのように
断片が輝きを放っていた
思い起 ....
恋が苦しいってことを知らなくて 恋をしたわけじゃないのに
胸を締めつける切ない痛みに耐えられず ....
旅程、 それは
気体としての体の呼び名
約束は山嶺のむこうで
鼓動が、 「遠く」と嘆く
あな ....
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