ほろ酔い天使
山崎 風雅

 ほろほろほろほろ酔い気分
 晴れ間ものぞいて
 冬の余興
 知らないうちに悪魔になっても
 俺は俺の道を歩くだけ
 若くないから
 選択肢も狭いんだ
 今日も機嫌よく
 ほろ酔い気分
 あなたと一緒に酒を飲む
 アンダーグラウンド
 身体が楽で楽しいや
 世間を敵に回す友
 未熟さで弱さで被害妄想
 ほっとけ、そんな奴
 日本に生まれてよかったよ
 気に入らないなら出ていけよ
 冬は僕にも優しいし
 恐がることなど何もなし
 冬の太陽燦燦と
 我が身と友に降りそそげ
 もう一杯と先輩が
 つぐ酒拒む理由なく
 年の瀬慌しくもあるけれど
 ちょっと街の片隅で   
 くつろぐ空間あってよし
 繋がり求めてさ迷う兵士
 自分から革命起こそう、人に頼るな
 この季節にしか見せない聖域
 汚すものなど一喝し
 僕らの元には近づけない
 
 ほらほらほら冬の妖精が
 ほろ酔い天使に微笑みかける




自由詩 ほろ酔い天使 Copyright 山崎 風雅 2006-12-10 15:40:03
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