記録 ビジョンと思考、閉鎖
十月十九日
PM07:00
午後七時、大量の薬を持 ....
硝子製の霧に沈む、Am6℃のアンビエント 卓上ランブの震え
薄く積もった夜の遺言を巻き上げて 喪 ....
おまえは
おまえの描きたいものを描けばいい
おまえ
いま自分の絵が好きか?
....
プレハブ小屋の下で会おう
昼過ぎにはきっともう
空に二つの花が開く
チューニングは済ませて ....
涙の向かう先に堕ちて
それで僕らどこへ?
慈しみ合って泣いて
それで僕 ....
もうすぐ寒くなるというのに
数人がかりで
髪の毛をぽんぽん抜き取って
大きな車に詰め込んで
....
貧乏な詩人が
遊びもせず
家に帰り
詩をしたためる
酒も飲まずに
女もいない
ただひ ....
もう一度ひとみをひらいた
ぼんやり ひかりの様子など
きにしながら虚空に憩うなら
はく ....
田園の中をのどかに走ってきた
ツートンカラーの電車が
いきなり 都市に突入した
....
真夜中にサイレンが鳴つて
窓から顔を出すと
猫が凍つた路上を
駆けて行つ ....
どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それって ....
君が糸電話を作っていた
夕暮れまで
まだ時間があるというのに
いったい誰にかけたかった ....
すれ違う面影が
貴方に似ていて
歩く速度 少し緩める
俯き気味に
ちいさく
「おはよう」
....
塗りたくられた絵画
すべてを飲み込んで渦巻いた月が
見つめる 人間の生活
回転する夜
....
こんなにも 切なくて
悲しくて
辛くて
愛しくて
うらやましくて
幸せになりたくて
にく ....
俺はこのまま去ります。
いつか
帰ってくるから・・・
もっと、もっと
強くなって。
....
これから 何をしよう
高校で初めての夏
時間って
長いようで
短いようで
確実に
ゆっく ....
あの人が私に与えたものを思い出す
いま私が居られる唯一のこの場所で
ここにはひとりの ....
なんだか、さ
時々ね、息苦しさ
感じるんだ
生きにくいのかな
何が悪かったかな
この手 ....
秋の蚊の姿はりつく手首かな かゆ
雨が来る
雨は去る
屋根は
何も変わらない
陰の色の石があり
誰も通ら ....
秋雨のただもうざあと降るばかりただもうざあと降っているだけ
誕生までのプロセスです
日曜の朝の家族に紛れつつ朝マックする二人はだあれ?
べたべたで手に負えなくなれパンケーキ
....
こゆく さなぎり
はたて まどのみ
ついた ひごそで
まりせ ふむりん
ささぐ こみ ....
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食 ....
冬が来て りんごが
日毎に軽くなっていると わかった
まもなく分銅の 劣化がはじまり
正しい数 ....
*
ナナコ
ナナコ。
霙(みぞれ)落ちる午後の日差し。
聖霊の結晶のきらめき。
そ ....
それはまるで真夜中の虹のようで
***
真夜中に意味も無く外を歩き回って
意味も無 ....
服を脱ぎ捨てながら
でもそれはなんだか恥ずかしくて
でも人間だから好 ....
今日
兎を一羽
ころせた
繋いでいくいのちは
薔薇の鎖よりも痛い
グーチョキパーの
あめんぼう
虹の彼方に飛んでゆく
とんでったのは
僕の意識と
見た目 ....
あいにくの空からきたよ
あいにくどこも擦りむいてない
いつもきれいにしてるから
ペロペロキ ....
23時05分
オルゴールが鳴る
毎日1分のずれもなく
オルゴールは彼を連れてくる
いつの ....
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