月曜日の昼下がり
Keico

プレハブ小屋の下で会おう
昼過ぎにはきっともう
空に二つの花が開く

チューニングは済ませておいたよ
音を確かめるように
私はポップコーンを口に運ぶ

ちょっとずれていたかしら
急いでやったから
楽譜も散らかりっぱなし


わかっているよ
私の背中は君の背中の二分の一
ちゃんとしていたつもりが
穴だらけのセーターみたいな自分

そんな私でも
君に頼られたい気持ちは二倍ある

傷つくのが怖いなら
逃げる前に棘を私に投げてよ

そしたら全部
甘い角砂糖に変えて
コーヒーに溶かして飲んであげるよ


十一行文になった想いを君に告げようと
私はポップコーンをとる手を止める


君はそのきらきら光るアルペジオ
ずっと弾いてて
明日も一ヵ月後も再来年も
側で聞かせて


雨とギターの音色に混じって
今話すから


自由詩 月曜日の昼下がり Copyright Keico 2006-10-21 23:03:59
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