恐れがあり
軋む音がある
雨が朝を埋め尽くす
そこに無いものさえ現 ....
吊っていた管に
私の血が流れ
立っても
座ってもいない
赤い液に
ほんとに支配して ....
いないね
どこさがしてもみつけられない
かくれんぼ
近所の小さな神社にて
裏は空き地 ....
如月や冷たき風と春の日がせめぎ合いする時の過ぎ行く
雪包む黒き小枝のその中に拳の如き蕾生きづく ....
どうしようもなく
悲しい
そんな日は
生きてきて
よかったよ
呪文みたいに
繰り ....
子供の頃に心の何処かに植えた
魔法の種
どんな色を咲かすのか
どんな花を咲かすのか
....
以前から思っていたのだが、恋愛というものは詩のテーマにするにはあまりにも難しいものではないだろうか ....
クウキョを食べた
カナシミを飲んだ
イタミが流れて
セカイがゆがんで見えた
....
遠い昔を思うと
僕は胸が苦しくなる
君と住んで
1年が経つこの部屋で
僕は今涙しています ....
「ちょっとお酒に酔ったみたい」
なんて、
何年前かの漫画みたいなセリフ
何べん聞いたことだろう ....
遠い旅路
ゲル状の未来が磔にされた壁を伝って歩く
崖の下でショッキングピンクのシルエットが腰 ....
少し鼻をあげながら
彼女はハミングする
大きく手を振って
人の目なんか気にしない
悲 ....
ミニスカで、風が運んだいたずらで、不意に訪れたピンクの風で
鼻から溢れて、とめどなくて、鼻血ブーで ....
だって胸がざわめくのだもの
雲を見るためだけに教室の窓を開けて
ずっと授業中も流れる雲を目で追っ ....
とりあえず20年後か15年後ぐらいに総理大臣になろうと思う。
日本初の詩人兼総理大臣になる。
い ....
鳴いていると言ったのは誰だっただろう
ねこのもつメロディをクリスが奪いキャシーに捧げた
ルビー色 ....
詩を書いてきて、よかったこと。
言葉にすることによって、多少なりとも誰かしらを助けられて。
誰か ....
棚から落ちて
壊れた箱から
ころがりいでた
あねといもうと
今日は何をして遊 ....
味気ない真理
なにかが欠落している言葉
対極で明滅する
金色の光
皮膚の ....
1)
一匹目の猫
悪戯っ子
次から次へと悪戯ばかり
飼い主困って苦笑をひとつ
2) ....
石ころ カケラ
蝶羽の化石
ガラスの鍵のかさぶたの
目の行く先は ....
かいだんをつくろう、きみのことば
そういえば、このいえには かいだんがなかった
そとからみれば ....
天馬の陰を回って
葉を散らす
幼い水たまりの上をかすめ
小鳥を骨ま ....
懐かしきは
クロゼットの奥に仕舞われて
ナフタレンの臭いを染み付かせた
紺色のセーラー服
....
初めての
煙草の味を
知ったのは
初めてキスした
あの娘の口から
はははははははははははははははは!
はははははははははははははははは!
そろそろ日本は駄 ....
色なら
あなたは
赤
情熱の赤。
色なら
わたしは
青
せつなさ ....
苦しくても顔を出す太陽は
何時でも何かに怒り
炎に包まれた
魂の権化
悲しくても顔を出す ....
人より一回多い修学旅行気分で
床を転げまわる
人より一回多い学園祭気分で
床を転げまわる
....
人生を
長い坂に喩える人がいる
きっと僕もその長い坂にいるのだろう
どのくらいの地点かはわ ....
けいとだまのように
おひさまはあたたかい
ころがしてあそぼう
こねこみたいにかわいがろ ....
私はくろーばー
そう
くろーばー
大抵は参枚羽根で
空をほんとに綺麗にとぶの
偶に ....
「削除」たった一言で
並んだ言葉を消し去る
君の並んだ言葉でさえも
一瞬の猶予も与えず
....
川沿いに歩いて ようやく
国道まで出た
ぼくたちは、しばしば
夜を迷う
ぼくたちには靴がなか ....
ぼくはいたずらの天才
スカートめくりがとくいの天才
きみは青い絵をかく天才
スカートをすぐにめ ....
どんな音楽を聴いているの
なんだって良いんだ、ほんとに
その時に心地よければ
....
ほめてほめて
あさ
おきたというだけでほめて
これはこどもっぽい
こどもっぽいふるまい
じ ....
彼はとびきりひねくれ者
いつも皮肉ばっか口にしてる
それでも誰かの前では言えないんだ
反撃され ....
裏庭から
雨音に紛れて
犬が落下していく
音が聞こえる
どこまで落ちていくのか
犬 ....
大変じゃあ
心にヘドロの津波が流れ込んでくるぞ
ウネウネドロドロした汚いやつが
大変じゃあ ....
【運転室】
ミステリーツアーの
ほんとうの行先は
汽車の運転手さえ
知らない
....
好きとか嫌いとか
関係ない
愛してるとか憎いとか
関心ない
ただ沈む太陽に
欠けて昇る月に ....
ガラリ
と店の戸が開く。主人は何かを作っていた顔を上げ、愛想の良い笑顔を浮かべる。
「らっしゃ ....
風になびく髪が 透き通るくらいに
光放ちながら 僕を惑わす
その瞳の奥には 僕の姿はない
君の ....
周りの状況や 風景は いつもとかわりはないのに自分だけが取り残されている
感覚が心臓の奥底で脳 ....
叫んで暴れても灰色のまま
春乙女の恋物語
桜色の染められた頬
いちごがとても気持ち良く薫り ....
ドンヨリした空が晴れてくれないかな
我慢出来なくなって僕は外に出た
歌って 歌って 少しでも美し ....
この世界では
赤い文字が心を捉える
ページが開かれるとき
赤い文字が灯っていれば
....
幻想の夜
闇が僕を包む
電子音が響くなか
絶えること無い
命の炎
ロマ ....
一体何がしたいんだか?
はっきりしたものが欲しい。
この世界の評価基準、いつも絶対に正しいも ....
遊覧する飛沫の、そのすべてが着地すると
手のひらには鍵だけが残った
閉めきられた通りに沿って
....
時は永遠 時は闇 時は光の中で屈折し 風の中に消えてゆく
彼等は時を散らかして
無 ....
何者かが
爪を立てて
音もなく乱暴に
青い森を切り裂いていく
静けさの魔性を駆逐 ....
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