真夜中 駅のホームでは
たまにカレーの臭いがする
それは風みたいにすぐに流れて消え去って
僕が ....
なんにもない
なんにもないから
ビールでも飲もう
なんにもない
なんにもないから ....
ソーダ水の泡を見てたら
空を食べてみたくなった
どうしたらいいものかと
蟻さ ....
目の前には誰もいないのにブレーキかけたり
目の前には何もないのにブレーキかけてる
そうやって ....
富山から鎌倉へ帰る旅の終わりの朝
旅の宿を貸してくれた
姉が作ってくれた目玉焼きを食べながら
....
窓から見えるヨットハーバーは
近いようで遠かった
あなたとなら逢いたいわ
次に逢う時も
....
優等生のシンデレラは
舞踏会には行かなかったの
臆病な眠り姫は
北の搭の扉を開ける ....
あたし達は多分
できかけのべっこうあめみたいに
ぐにゃ、ぐにゃ、してる
べっこう色、
き ....
七月 街は 熱帯雨林になった
そして 彼女は 服を脱ぎ捨てて
見事なフォームで 泳いでい ....
ハーブの浴槽を
かき混ぜて
えらいねえらいねって
かき混ぜて
わたし、泣いてはいませんでした ....
なくしたと思ってたものは
いつもそう、わすれた頃に
もどってくる。
だれかにあいされて
....
白紙に色をのせるよに
言葉をぺたぺた並べていくと
彩に戸惑いうかびあがるは
像を結 ....
お金があって 何不自由なくて 欲しいものが全部ある
そんな生活もいいけど
おじいさんになって ....
いつの間にか二人は
会話なんてとっくに忘れてしまい
漂流船のようにあてもなく走り続けて
疲れき ....
『かわいい匂い』チアーヌさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
テレビが
下でひとり
さびしそうに
喋っている
わたしは
立ち上がり
階段を降りて
....
僕は何とたずねれば
キレイなキレイなビードロの
すっからかんのがらんどう
光があたれば ....
坂道の途中にある小さな花屋で
何度か花束を買った
買わない日の方が多いのに
そのことはあま ....
うたれるなら
雨がいい
果てるなら
土砂降りの中
世界が遠のく瞬間に
私は流星をみる
みんな投げやりだってこと
私たちは
体感したいのだ
本能には抗えないってこと
おなじ
....
こんなに浅い眠りでは
うまく泳ぐこともできない
私はきっと
魚になりたいと
こうやっ ....
ここ何日か太陽光線により熱が体にこもってしまう
やっぱりこの夏の日差しというのは特殊で
例え ....
ざあざあと波打ち際でつぶがおどる
黄色のくもがきりんをうたう
知らなかったよなんていわせないから ....
鮟鱇
げこげこ、夜
昼を喰う
小さな音と共に白い羽根が折られた
静寂の空気の中狭い通路を前に向かって歩く
黒い布で目隠しさ ....
ぜいぜい息切らして走る土手に
意志ころ犬ころ石っころ
どけよ邪魔なんだからどいてくれよ
川 ....
人は弱い生物だ
故に
誰かに
愛されたり
誰かを
愛したりして
自分の
存在を
確か ....
バルコニーに上がって
退屈なときは
シャボン玉を吹いたり
ハモニカを吹くんだ
風がさわさ ....
エジプトに眠る少年少女らの夢であるかもこの世のすべて
着物から覗くあなたの ....
まっさらなノートを買った
でも
それだけでは
所有にならない
光のようなシャツを買った
....
「私のひと押し詩人」というテーマでの依頼。
ひと押しというか、好きな詩人は、
1.有 ....
また、ここに夏がやってくる
僕の広げた手のひらの内側
少しうつむきがちな背中にも
広げた葉っぱ ....
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