ぼくはおんなを殴打する めちゃくちゃになるまで殴打する マウントポジションで殴打する 大通りのど真ん ....
一度しか刺せないとしたら、誰を刺す?
助手席で
彼女は妖しく微笑む
一度だけなら、 ....
雨雲で曇った空の下
泣いてる子羊見つけたよ
『お前には血がお似合いだ』
孤独を知って
....
この世界の現実とは
この世界の人類の総意であるので
充分に尊重し、汲み取られなければなら ....
あれだ
あのー
いや
だからあれだ
さまざまだ
それぞれの。
それぞれがさまざまに
そ ....
夕暮れ部屋の中で
君はキットカットと
出掛ける支度に夢中
俺は鱈のムニエル作りに夢中
い ....
ああ・・無常と無上
それは笑顔の
前にみた微笑です
ああ・・無常と無情
それ ....
カット!
違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人な ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも
コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が ....
夏が過ぎて秋が来て
君はすこし変わったね
突然のスコールみたいな
涙を流さなく ....
秋の風が冷たいね
こんな時は
君にそばにいて欲しい
僕の心の空洞を
どう ....
透明な物がほしいと思った
そこに私のなにかをつめこんで
光に透かしてみる
有機的ななにかが ....
窓のむこうがわに
青い空をならべて
窓のこちらがわに
鼻筋のととのった顔をおく
わた ....
流れは果てしなく遠い
せき止められて響く音叉
澄んでいる
....
晩秋の午後四時
まだ夜ははじまらない
こんな時間に酒を飲んでいるのは
私の朝が今日は午前四時か ....
降り注いだ 空を埋めるほど
降り注いだ降り注いだ
降り注いだと言うよりも刺さった
刺さった ....
「かたぐるま」
大すきなパパへ
パパがいなくなって
ぼくはさびしい
パパのせなか ....
中空から舞い降りる
ゆっくりとひとかたまりの光
原っぱの漆黒をひらべったく白昼にした
薄は失 ....
海岸草原のみどり
はまなすの赤
萌たつ草の焔の中に
風露草のうすもも色
原生花園をぬける ....
こうして
らーめん食べてると
あったかいなあ
と
白い女がカウンターに汁を激しくこぼしている ....
こまったことばかり
おこる
自分の身の丈がわからなくなってしまった
それで窓を空けて
....
When the factory awakens, they saw, cut, and sti ....
黒服の列から
ぼくは
はなれていく
ひとりになりたいんじゃないで
力一杯空き缶踏み潰す
....
ストーブが話す、「赤はすべて夕焼けなんだ」と。世界がドーナツのようでぼくは嘘をついた。「きみは笑って ....
死化粧
「不安で。淫しよ、ん」
途端の爆発は火霊の出産
炎上の寝具上に響く朱はきませり
....
朝の風を吹きいれた。フアンヒーターはつけたままだ。初めてのものように風は室内に流れ込んだ。凛賭し ....
プールで煙草を吸っている男の子の夢を見た。
あんまり好きじゃないと言っていたのは春。
べつに好き ....
新しい雨合羽を買うという
同じ色で良いだろうという父に
母はピンクがいいと言った
....
小雨の降る日
林檎もぎは雨合羽を着る
雨水が肌に流れてくると
体が冷える
袖口と ....
とおくへいってはいけません
うん ママ
わかったよ ママ
あしかドン、あ ....
星降る街が瞬きを増す
フロアのナイト
ストライキのついでに
夜な夜な
混沌と現れた
有 ....
文字を言葉で発したアナウンサー
文字を白紙に敷き詰めた作家
文字をカメラで撮った ....
みまもっているのは
きょうの あんしんかんなのです
そらは たかくて
あなたは とおくて
....
今年の遠い昔
貴方が好きだった
軽蔑するほどに愛だった
貴方の詠む歌に
傍ら ....
笑って笑って
笑ってますか
いとしいわが子
見えてますか
いとしいわが子
の笑顔
....
古いエレベーターの揺れの中で
僕の細胞は{ルビ篩=ふるい}にかけられた
だけど残った物は ....
雨を吸った土の匂いの中に
小さな足音は染み込んで消え
痩せた川の澱みで回転する
小枝に自身 ....
少女の症状は幕間の口上 抒情工場の霊るダンスで
胎陽を弾巣より護衛する光栄に頬を紅潮させ
薬用ガ ....
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