ロリータ
六崎杏介

少女の症状は幕間の口上 抒情工場の霊るダンスで
胎陽を弾巣より護衛する光栄に頬を紅潮させ
薬用ガーゼの風でレースにお礼するキスは傷塗れedな
0℃の赤い唇で ドレスに号令す恒例の賛淫美歌で
リボンがリードす主旋律の朱を瞼に掃くとタクトをハグ
汚物吐く胎陽を径血で洗う少女の症状は幕間の口上「稽古中、内緒!」 


自由詩 ロリータ Copyright 六崎杏介 2004-11-02 00:05:03
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