君が 残していった
あこがれ色の ボトル
ふたをあけると
やはり 香り立つ
....
するり、逃げ
架空の生き物のように、人の手には触れられず
するり、猫は逃げ
けれど ....
わからない
わからない
平和な日々
でも
時々
の ....
瀬戸物屋の店先 雑然と並べられた
たくさんのビー玉がとても好きで
通りかかるたびに
....
散歩山 泥が白靴
川 見えていうなら
小川 湖
といったところ
清流
ならば
....
ねえ、キミが自分に見えて仕方ない時があったんだ
似すぎていたと思わないかな
今日だって一人で買い ....
階段で君とすれちがったその日。
すごく嬉しかった。
朝、学校の靴箱で君の後ろ姿が見れた。
....
ねぇ、知ってた?
君がはじめて、私にくれたもの。
一つのガム。コーラ味のガム。
それがね。どれ ....
今日から私は変わります。
あなたの知らない私になります。
え?どうして変わるか?
それは ....
8月のはじめの
まだ水のあふれていた庭で
あたためておいた6月の
水々しい果実を口にする
風 ....
どこから私たちは間違ってしまったのだろう
どこから私たちは行き違ってしまったのだろう
いつから私 ....
「病院」と云う単語を口にすると、決まってあたしの脳裏には秋の終わりの桜並木が過る。枯れた葉が風に巻き ....
夢を見た
クスリを少しばかり多めに飲んで寝てみたの
目が覚めて気付いたわ
あたし、昔から何も変 ....
あの日
君と僕があの日拾った木の実の種は
同じように見えていたけど
そのうちに ....
どの鏡見くらべっこしたって
ふたり、どれにもあてはまらずに、
これは?これは?と いっぱいの次、 ....
狂人のふりをして
俺は狂人のふりをして
街を歩かねば
負けてしまう
お前らに
お前らってお ....
(深夜、薄荷煙草を以て出廷せり)
色街の電気光に射られた雲が遠くに浮浪する刻限
を歩く、訪れ ....
あの雲は
僕とそっくりだね
ほら
少し形が変わったよ
ふんわり浮いて漂って
なのに ....
あたたかい あったかい それは屋根の上でかなほしのひかり ....
雲が、
秒速1センチくらいで、
流れる日。
天使が天界から落ちる理由、知ってますか?
天使って真っ白だからですよ
真っ白って無なんで ....
平和な街の赤い夕暮れ
黒い電信柱の影
黒い山の陰に浮かぶ街の灯り
振り返ると見えるもの
....
何処其処に炎苛性林檎朱はきませり
宴℃のEndに遠投林檎
寝具上シーツが楽園林 ....
水平線の見える場所
海が無言の言葉を放つ
寄せては帰す波は力強く
大きなうねりを上 ....
横浜の郵便局のかげ曲がる畑在っても彼は在らず
ただそんなことを思って珈琲を手には同じ銘柄の煙草 ....
--aegis
君の大好きなリカちゃんは蛇に捕まって
きれいな白い足は2本とも喰い残され ....
君は何時だって
完璧な君をくれた。
君はまるで、
すきとおった湖のような人だった。 ....
(壊れないシャボン玉の希求)
鶏adingの朝の一声、仔細な司祭の起床録を
Lockして ....
舞踏の胎はSun、散花した羊水か酸化した鳳仙花rb
に沿うSo雨なif ナイフ持った踊り子を知るの ....
ひとつの大きな箱に
丁寧に整理して
いつまでも
持ってゆこうと思うんだ
た ....
余計なものはすべて捨てた
部屋にはダンボール箱が一つ
私は体を折りたたんでその中に入り
蓋 ....
おばあちゃんがわらっている
黒豆があんまりにもふっくらしていて
それはね、圧力鍋で炊いたのよって ....
錠剤を噛み砕いて
掏り替えられた 奥歯の記憶は
ラムネの歯痒さ
ごめんね、猫。
あたしは勇気がなくて
黄緑色のかえるや
濡れてつやつやしたその
まっくろな毛 ....
チョコマーブルの宇宙が溶けたから。
それを舐めて味わった。
チョコマーブルの宇宙 ....
かや かや かや
しなの ほの なき
かな かな かな
つれた つもり の ....
夜の闇に紛れて
虚構の街が笑い声を上げる
闇の中で舌をだしているのはだあれ
....
I was born in the Egg.
My Egg is SelFish.
....
生るな桃の実よ、{ルビ水面=みのも}も鳴るな
砂は口説く、人間に功徳話す
たぶん、豚
優しさとか嫉妬とかモラルとか、
そういうの、なんか全ぶどうでも善くなって
ただただあたし ....
わたしが 水から上がるとき、いつも
聞き忘れていることがありまして それは喋りません が
ふ と ....
たんぼを適当に切り抜いて、開いた空間に建てたような小学校だった。敷地とたんぼは舗装道路でくぎられて ....
世界がどうだこうだ
世界をどうだこうだ
言ってみる
言ってみた
ばーちゃんは変わらずぐっすり ....
透明なグラス一杯に矛盾を注いで金魚を飼った
目に映るその赤は余情的
何かが終わった
彼のように空を飛べたら
あたしは泣かずに済むのだろう
そして抱きしめられたら
ヒドク涙を流して ....
秋の午後やけどの痕を気にしつつつかの間の陽に身を照らされる
蟲が這う
周りには目もくれずに
否
彼には周りが見えていないのだ
アスファルトに
ただ一人 ....
おなじことばが ゆれている
おなじえいぞうが ゆるんでいる
なだらかに ながれ
すぎさって ....
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