夢だった 夢をみた
夢をみた 夢だった
持っていることを自慢する
顔さえも見えない人を追っていた
実家に帰る電車の中
目は姿を探していた
その他は付 ....
白一色の海を眺めて 僕たちの涙は涸れるだろう
君は歌舞伎町で行き倒れるのだが 二日目の朝に ....
試みに彼の鞄を持ってみる。
牛皮製らしいそれは大きさばかり目立つが相変わらず軽い
きっといつもの ....
こうず まさみ
1 地下
大都会の地下街を
ぼく ....
*カンチェルスキスさんと連散文をはじめることにいたしました。
序章として
「ラブストーリィと ....
押し寄せる声に
紺青の声に
おののく 震える海をおびやかす
流れがある
言うまでもない流れへ ....
翼をもぎ取って
君を閉じ込めてしまおう
手放した
手から
君が飛び去るのをただ見つめている
....
私を独占したいのね
{ルビ現在=いま}も{ルビ過去=むかし}も{ルビ未来=これから}も
そして思 ....
アクションを 起こしもせずに {注カタルシス=〔アリストテレスが「詩学」で展開した説。浄化・排泄の意 ....
春がきて 天馬のかたわら うたう声
あなたは散るもの あなたは咲くも ....
ほとんど辞めるつもりでいる。
あつい夏がやってきて
はっきりしない出張予定にふりまわされて
....
豚のバラ肉は皮を剥がずに
毛は焼いて処理をする
大きな鍋にお湯をわかし
皮、たっぷりの脂身、少 ....
曇り空から太陽が照らす海
海風に吹かれて静かなさざなみを繰り返す
少しずつ傾いてゆく太陽が
夕 ....
大学時代のテキストの隙間から
色の褪せたチケットが
半券も切られないまま何年もそこに ....
部屋の明かりを消して、カーテンを開ける
窓に映るのは、見慣れた自分の顔だ。
わけもなく昂ぶる日が ....
腹減ったから
なんか 食おうぜ
って
入ったところは
今どき珍しい
....
今、解き放て天空の矢
その双眸に映りしは
単なる便利な通信手段にあらず
スペクトル拡散 ....
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