[999]茶釜[2012 03/30 21:35]
冷凍のお好み焼きで舌溶けし

[998]小池房枝[2012 03/26 17:10]
半袖の留学生もいて冬至

日本のポトフですつまりおでんって

外つ国のゼフィルスも来よ飛花落花

冬ざくら天象すべて引き受けて

蛇いちご水脈はここより暗渠へと

極東の星輝やかに熊楠忌

幾光年彼方の初恋ぼたん雪

竜淵に潜み地下鉄躍り出る

山笑え盛大に花粉噴き上げて

＃メモ帳の残りものです既出かな？

[997]小池房枝[2012 03/12 16:18]★1
チョコフォンデュなどを二人で十四日

一函の列車菜の花畑行く

ビーフシチュー家族の留守に初挑戦

水に溶ける紙ならエコか流し雛

流し雛七病息災祈念して

[996]小池房枝[2012 03/11 17:15]★1
流しびな海に受け止めて欲しきこと

[993]……とある蛙[03/08 09:51]★1
あかめがくしゃみする　つぎつぎ

[991]小池房枝[2012 03/04 19:39]★2
千の梢すべてに灯れ白木蓮

四方に向き一分咲きでも凛と梅

蕗の薹地面まであと一センチ

梅まずは八方美人に一分咲き

ひな祭り温室育ちの桃の花

親王雛親玉飾りと思ってた

[990]N.K.[2012 02/29 16:11]
べた雪と聞いて今朝の気寒くなし
ゲル状の雪は滑らず纏いつき

[989]kawa[2012 02/28 03:57]
雲をのむ息もつかせぬ春の象

寒日はキリンを巻いて朝の市

オーロラとホッキョククジラのさみしさ

子猿追いかけ父アルバムの中へ

動物園で売れ残っていたぼくら

[988]小池房枝[2012 02/27 19:02]★1
スマホかな夜顔だけが白い人

雪は天からの手紙ぞまろびけり

じろじろでなくてくりくりメジロの目

降る雪や古き話題は温暖化

雪景色建物四方の窓すべて

日が差すや雲湧き上がる雪の峰

しゃんしゃんと馬酔木鳴る道春の道

あるもので有り難く巻いて恵方向く

[987]小池房枝[2012 02/12 13:28]★1
梅一輪かと思いきや羽一葉

白梅のつぼみ仕立てはまず赤く

大地よりも空震えがちな基地の町

「雪は天からの手紙」で乱筆乱舞

冬薔薇咲きかけて咲けず枯れ通す

苗札に火星たんぽぽと書いて挿す

枯れ枝のつぶつぶ実は皆つぼみ

夜通しの木枯らし遠く細きアリア

[986]小池房枝[2012 02/07 14:28]★1
鉢巻の白菜青女のレース纏う

黄道はまだ低くとも星は常の位置

年末が過ぎればすぐに年度末

一月尽前から太巻き・チョコレート

口を出す輩に限って手は貸さず

百万遍「絆」と言うより一つ結べ

等圧線日本に何本乗るつもり

一等星しんと賑やか冴ゆる夜

山茶花の花びらばかり曲がり角

梅の枝切り口白く丸く揃う

[985]月見里司[2012 02/01 10:47]★1
花を削った音がする朝靄の先

[984]N.K.[2012 01/24 20:29]
氷雪は踏み砕かれて音が冴え

静寂があちこちで砕かれる朝

アザラシの夢砕いて進む朝

[983]kawa[2012 01/21 21:23]
天国を何処かにひかえ空の地上

少なく日を浴びる群生の花花

湖に星空うつし終の悪

凡て愛する、と馬鹿な幸せ

[980]N.K.[2011 12/22 19:30]
年忘れの会に出ることせぬ我

この年を忘れること如何にできる？

師走に走るとて忘れられぬ年

[978]小池房枝[12/21 22:20]★2
東日本遍ねく白鳥飛来せよ

冬の梅枝真っ直ぐに天を指す

重たげな一陽来復砂時計

カレンダーどの家も重き大晦日

[977]小池房枝[12/21 21:37]★2
甘蔗狩り友人宅の屋上で

中華街押しくら饅頭されにゆこ

冬すみれ電信柱に庇われて

カメロンパン縦真っ二つのキラリティー

泣いてくれる一年ぐらい経ってから

ポインなんて言わないで私ポインセチア

瀬を原に変えられないのも人生だ

棹させぬ瀬を原に変えたいものを

クリスマス我が家は街の灯の彼方

雪虫やふわりと青き美髯公

凍つる日々くるくると君はハムスター

寒施行おせちに小さな油あげ

めでたさは九割引きの大鏡

四分儀座流星群のこと始め

具足餅召しませ大王具足虫

#すみません。十句越えちゃってるのは後で整理します。

[976]kawa[2011 12/15 20:12]
カノンを耳にかざる空と秀才

懐かしい気持ちとなみだ新しい人

テーブルの下に百万なげる朝

カラス飼う少年少女と白い犬

しあわせに誰の間違いでもない冬

[975]……とある蛙[12/05 17:52]★1
市蔵の札のよたかの哀しさよ

[973]小池房枝[2011 11/23 14:14]★1
葉が揺れて小枝が揺れて木が揺れる

どんぐりの落ちるを待って一時間

赤とんぼ自転車としばし併走す

配達か集荷か「しらせ」へ宅急便

白うさぎ眷族に会いに神無月

月天心月光我が手に一直線

献血の血の届く先秋の空

桐一葉路上に一頭蝶のごと

ウサギ舎の金網越しに十三夜

秋の薔薇色まっすぐに我に来る

齟齬という文字の喧々諤々さ

[971]……とある蛙[11/18 17:13]
ホームレスが　体操をする　秋の暮れ

[970]小池房枝[2011 10/31 12:44]★1
生カボチャ提灯点せば良い匂い

不採用通知でご多幸祈られる

スカイツリータワー雲底高度計

孔雀草くくっておかねば歩き出す

詩集借りて図書館帰り金木犀

寄りもせで田鶴鳴き渡る壱岐の島

かぼちゃ頭ばかりだなぁとお化け嗤う

西向いて焼く初物のアップルパイ

黒い瞳カマキリ夜にも狩りをする

どの赤き花よりも赤き葉鶏頭

[968]kawa[2011 10/23 15:45]
満月誘拐して朝をさがして

たくさんの月と笑う僕のおもちゃ

君などにこれから夢中になるのだろう

夕暮れみたいに散らしてる秋桜

喜んでもいいよ　君の望むかぎり

[967]……とある蛙[10/23 13:28]
ここかしこ　草葉の陰にも　セシウムが

[966]……とある蛙[10/21 08:25]
ふりかえり　またトコトコと　秋の猫

[964]小池房枝[2011 10/17 21:14]★1
暴風雨みどりの吹き寄せ置き土産

失業中履歴書毎日写経する

稲すずめ朱きネットの懸垂線

母真似て仔イルカ息継ぎす

ひと恋し人魂も恋し烏瓜

[963]N.K.[2011 10/09 20:32]
朝握る飯温かく秋の冴え

[961]……とある蛙[10/09 14:38]★1
秋風や　蚊と同居する　簾越し

[959]……とある蛙[10/06 08:53]
天高く　蛙はそろそろ　冬支度

[958]……とある蛙[10/01 12:04]
舞い降りる　田に水なきや 　鷺の秋

[957]……とある蛙[09/30 14:21]
国芳のスカイツリー　反権力の　上目線

[956]kawa[2011 09/24 10:36]
静けさは秋の花イノセントワールド

試験前の青空は誘惑か導き

恋しなくても渡せる桔梗のブーケ

愛しい川面写す恥ずかしい秋

[955]kawa[2011 09/22 01:32]
ルーマニアたいふうふいたまた晴れた

崇高に桜井祈る僕の雨

チャイナ服袖に通したひどい夜

中国で途方にくれたマイファザー

父からは意味のない歌へんな独楽

間違った古語と不思議な絵の日々に

咲いた咲いた咲いた実らなくても

[954]小池房枝[2011 09/17 22:32]
全力で実らんとして月見草

うろくづの影の輪郭水澄めり

流れゆくものの輪郭水澄めり

馬鹿なんてＵＭＡでさえないなんでもない

緊縛の電信柱越しに星

[953]kawa[2011 08/30 02:10]
弱いものには小さな名前しかない

きっと素手で赤くわらう情熱の薔薇

千夜羽ばたかぬ渡り鳥かなしい

言葉に眼を開き飛びたつ折鶴

聖なる秋通して弦楽器探す

[952]小池房枝[2011 08/22 00:35]★1
水を得て龍も番うや二重虹

半開の夜明けの百合はいつ開く

午後一時くまなく白き無窮花かな

噴煙のごと湧き上がる雲の峰

豪天の自由これからが積乱雲

捕らまえたセミは網戸で羽化させる

節電で噴水時短運転中

夕立で傘差してでも夏祭り

＃癒される前に冷やされたかったが

[951]N.K.[2011 08/17 14:54]★1
おうい雲磐城平に何を視た

[950]小池房枝[2011 08/17 14:31]
銀漢を越すうれしさよ裳裾濡らし

銀漢を行くうれしさよ無限軌道

水族館魚見に来る人も群れ

畦道の自販機カエルのレストラン

一夜にて槐は花の潦

足元も頭上も槐うすみどり

竹婦人出して節電賢夫人

寝茣蓙敷く六畳なりに風道に

人魂や腐草蛍と為る夕べ

室外機真夏日吐き出し続けてる

[949]kawa[2011 08/12 03:38]★1
休ませて基本体力ありません

近づけば見えるらしいがまあいいや

雨降れば車の汚れ落ちるだろ

豆腐なら洗っただけで食えるだろ

中国語聞いていないがそれでも可

赤外線よく知らんアドレスいらん

消息は知らんが君は元気だろ

物干しがタンスの代わり同じ服　

[948]小池房枝[2011 08/01 18:49]★1
戻り梅雨十種雲形勢ぞろい

麦角酒蜜造せむと黒穂抜く

この星の太古の海にも霹靂神

短冊に願う一病息災と

この夏はどこもゴーヤの青すだれ

七夕の笹パンダにも奉る

台風や余韻嫋々自由蛇行

真緑の傘からぴょこんとアマガエル

震生湖新たに何度も揺れる年

[947]小池房枝[2011 08/01 18:48]★1
カサブランカ我がベランダの大聖堂

カサブランカ傘ぶら行火じゃないんだよ

泳ぎだして採餌してそな山百合水母

指先をそろえて時を待っている

百合開く無心にはずれし花の箍

百合の花つぼみが咲くとき重たげな

スターゲイザー花だって夜星を見てる

咲きたての百合に傘貸す雨やどり

シンデレラ硝子の傘もあげましょう

[946]……とある蛙[08/01 13:54]
風も無し　破れ網戸に　猫潜る

[945]小池房枝[2011 07/30 01:09]
サマータイムよりも木陰でシェスタしよ

ヒマワリはただのヒマワリ夏の空

慰霊の日沖縄だけは梅雨明けて

雨音がピアノの傘があればショパン

ジェットフォイル突っ走ってく船の旅

フェリーにて助手席ナビは海の上

[944]kawa[2011 07/29 20:11]
アルコールっ
アルコールっ
わたしはっジャンキーっ♪

[943]N.K.[2011 07/25 23:29]
着替えると機嫌を直す娘かな

#日に５回とかごそごそ着替えています。妻の母がどうもそういう人だったらしいです。妻といっしょに苦笑しています。

[942]N.K.[2011 07/25 18:03]★1
二重あごで１０年パスポート

#ああ、写真が二重あご…。

[941]kawa[2011 07/22 18:59]
雨の日にアメリカ或る日どこ行こう？

無くした詩わたしタクシー隠したし

中心は地球と回る遠い君

るーるーる　自転車なかばぶっ壊れ

I need speculation on Yamada

うそをつくなら、餅ついてからにして

フリスビー湖水にへしゃぐ朝の月

[940]小池房枝[2011 07/14 19:02]★1
お日様がお盆のような天気雨

細やかなセリ科の花の続く道

夏草の中せいたかなシロツメクサ

早苗田はシラサギの鏡二対ずつ

夕まずめとっぷりかずくカイツブリ

アマサギの頭は畑の土の色

クロアゲハ色のメジナよ象の鼻

翡翠のお腹は緋色背は翠

右は翠左は赤です海の道

船が開く気流の道を来るカモメ

[939]小池房枝[2011 07/10 03:36]★1
六月の人里永遠に草の中

北の空深くに入り陽夕焼けす

がくあじさゐ点描のごと北斜面

あぢさゐに自分の色を思ひ出す

胸に落つラムネからりとしゅわしゅわと

ドクダミの花が清楚でもう抜けない

梅雨晴れは虹を見つけるチャンスです

ケータイを手に手にかざす名所かな

何処を向いているんだろうかひたむきって

腐れたる草いっせいにほうたるや

[938]……とある蛙[2011 07/02 23:11]
葉に滴
濡れる合間の
額紫陽花

[937]N.K.[2011 07/01 22:35]
答案に足りぬ言葉「人」「人」「人」

[936]小池房枝[2011 06/26 17:55]★1
節電の噴水池で金魚飼う

ハイドレンジア水の器という名前

あちこちできれいになりかけてる紫陽花

カメロンパン手足どこから食べようか

紫陽花や色づき初めてゐる白さ

都市河川規矩で描ける流域図

クサフグが一匹父と子の釣果

黄木香一家全員眠り病

フェリー待つ今年は今年のクラゲ相

ピーマンの中ピーマンが芽生えてた

[935]kawa[2011 06/23 05:13]
天の川越すうれしさよ銀河線

[934]kawa[2011 06/23 05:08]
蒼天を知らずに死んだかたつむり

極暑にはまだ遠くても酒よこせ

金かけて長患いと鱧を喰う

蚊取り線香焚きしめついにひとり

いつまでも愛してる狂暴な夏

[933]小池房枝[2011 06/14 22:55]★4
夏河を越すうれしさよ新幹線

咲くまでは俯いている芥子の花

おほどかに鎌倉といふ古都の薔薇

目隠しのよしず今年も張り替える

双腕のクレーン見事な太極拳

紫陽花や去年の花を抱ゐたまま

青鷺や田地はっしと睥睨す

佐保姫も緑の着物に衣替え

[932]kawa[06/10 01:17]★1
嘘をついても君の聖なるを裂け

東北から宇宙へヒューマンの喜び

ピラミッドゾンビには過ぎた朗報

灰色の空冴えない僕たち座る

好調な教頭とジムで堪忍

食べたいのは乳と襟元と幸せ

かっこつけて毎日が好きで生きてる

[931]ゆうと[06/08 16:03]★1
一日で 雨降り晴れて 雲ってる

いそがしい あわただしいね 今日の空

ぼくはもう とてもねむくて さむいです

昨日とは 別人みたいだ お互いに

ありがとう 今日もぼくたち 生きている

[930]小池房枝[2011 05/29 18:01]★1
原発が廊下の奥に立っていた

原発が老化の虚空に立っていた

原発がロッカーの奥に立っていた

竜天の燠火いつかは鎮まれよ


春昼や東京タワー越ゆるアリ

居合わせて立ち尽くすのみ花吹雪

花吹雪ことばなどある筈もなく

生きめやもいざ一斉に花ふぶき

＃数句、元ネタはいわずもがな。わぁ、書き込み、萬草庵そのものが一ヶ月ぶりですね。

[929]佐々宝砂[04/26 02:47]★2
トルコ行進曲果てて真昼のきつね雨

春雨や我が曾祖母の涙かも

靴下のまだ湿りゐてふるふらん

生ぬるき清酒飲み干すふるふらん

ふるふらん祖父なき家の雛飾り

#私の亡き祖父は雨が降るのか降らないのかはっきりしないお天気を「ババアの下着」といいました。そのこころは「古いフランネル」すなわちふるふらんだそうです。いまどきフランネルの下着なんかないよおじいちゃん。

[928]N.K.[2011 04/24 21:31]
イースター祈りくっきりと鉢を買い

鮮明な空のごと花を求むる

イースター子のごと卵捜す妻

[927]小池房枝[2011 04/24 12:52]★1
湯上りの牛乳選ぶ真摯な目

夜桜は今年は節電月明かり

浜揚げの季節麦星真珠星

ふらここを踏み抜いたことがありますよ


小学校作り逝きしひと新学期

[926]佐々宝砂[2011 04/23 16:40]
夜の春霖忘れたものの音がする

翼など要らぬ半仙戯を降りぬ

惑星がいま生まれいづ水圏戯　

[925]小池房枝[2011 04/21 15:29]★1
{ルビ詞華集＝アンソロジー}一編当たれば十分だ

ガンバレのかわりに「かっぽれ！にっぽん！」はどうだ？

本物が出て来て欲しいな小判草

[924]小池房枝[2011 04/18 00:07]★1
沸き出でて止まぬ月光沈丁花

春の夜の夢の繭かな沈丁花

天頂の月光にまで沈丁花

沈丁花だけ寝ずの番花の庭

いつの間に咲き止んでいた沈丁花

北限はどのあたりだろう沈丁花

津軽海峡渡る春もあるや沈丁花

[923]kawa[04/16 16:57]
母の町　すがた消す朝の夕陽

生を忘れ鶺鴒食う夜明け前

朝夕覚えず湯冷める長風呂

花挿して風呂ぬるむ間に新たな日

[922]茶釜[2011 04/11 19:55]★2
吊橋を壊す係りは定員超え

石橋を架ける係りは定員未満

綱の橋石もて渉る人もあり

[921]小池房枝[2011 04/11 13:41]
買い溜めに走る人々非被災地

雲に入る鳥燃えやまぬ原子力


停電を初めて見る子等スピカ光る

[920]kawa[04/08 17:19]
靴鳴らし昼寝日和にさしすせそ

からからり雷鳴眺め水たばこ

ＡＫＢ４８と夜もすがら

かぜひとつ水より軽くフラフープ

[919]茶釜[2011 04/04 18:37]★2
うらめしやぁお一人様に二つまで

「一度出てもっかい入る作戦」成功

レジ並ぶじいさんの顔も朗らかに

[918]茶釜[2011 04/03 20:42]
萩の月見で一杯茶を一杯

下戸なれば萩の調に酔う今宵

[917]小池房枝[2011 04/03 14:52]★1
つるし飾り雛くぐりぬけ友見舞う

幾光年彼方の初恋ホワイトデー

フォーク添えムンク叫びのホットケーキ

パンジーを見ると食べたい三色パン

[916]……とある蛙[03/31 09:13]
偽善者に　なろうともしない　卑劣漢

[915]小池房枝[2011 03/27 15:47]★1
いるかがりゆけば海にも春一番

波しぶき光のふぶき春一番

来し方のすべての梅香春一番

飛行機雲大きくたわめて春一番

湯の中の我と対潜哨戒機

毛根のすみずみにまで春一番

春一番県立後期の発表日

春一番二月も末のチョコレート

茎立菜おてんば元気に冬を越す

待っていてくれる人がいて暖かい

[914]茶釜[2011 03/26 18:02]★2
まつたけの混ざった弁当不味いと言えず

くそみそに言われたとしてまつたけのせい

まったけだけのけても美味し職人技

まつのたけばかり気になり他の味のせず

[913]kawa[03/19 12:14]
蹄鉄追いかけて午後は山登り

人道踏み外し博愛を嫌う

目障りな敗北後裸足で踏む土

千万の種海に蒔きうつしいのか

[912]kawa[03/18 07:30]★1
ありえないの咲く平面の花畑

告白に不必要な現実感

ものぐさな二本の足でぶらさがる

軽く火が通ったら女子を少々

夜の終わりに現実はたったひとつ

[911]N.K.[2011 03/17 16:22]
目に見えぬ暴動のごと人の列

#買いだめのため朝から並ぶ人ありとの報を受けて

[910]茶釜[2011 03/17 01:07]★1
偽善とてうごかにゃなるまい前一歩

無謀だと笑わば笑え向かい飛車

気がせけど動いちゃならぬ護りの金将

[909]N.K.[2011 03/03 17:38]
三月ウサギ驚くか霜柱

三月に立ちはだかって霜柱

ひなまつり持ち上げるごと霜柱

[908]kawa[2011 03/03 00:18]
春一番　空飛ぶイタリアンカフェ

ハスキーな子犬と渡る水中歩道

春色コート着て精彩欠く友人

[907]N.K.[2011 03/01 19:47]★1
雨経て暖かくなるね妻の笑み

#注釈。雨は我が家の様子ではなく、あくまでこの頃の天気です。
#今回は短めです。m(..)m

[906]小池房枝[2011 03/01 01:01]★2
春一番布団はたはたてふのよう

イルカがり行けば海にも春一番

春一番富士山が飛ばすレンズ雲

あたたかい日を待っていた水族館

やっと会えた今年最初のイヌノフグリ

カタクリの伏せし隠れ里春一番

飛び立てず不時着カモメ春一番

[905]kawa[02/28 23:05]★1
清潔な国語教師のイアリング

希望して希望してまた小さな灯

その声よりも価値のある恋知らず

同じ名前して私を捕える蜘蛛

見たことのない幸せをさけぶ蝶

痛恨なアウグストゥスと名無し鳥

挑戦をなくしては敗北？でももう

声の限り命の限り彼の名を

[904]小池房枝[2011 02/27 23:12]
＃新ジャンル注釈句なんてどうでしょう
＃返信句コメント句ならもうあるし

[903]佐々宝砂[02/27 22:51]
#N.K.さんのは注釈が長い気がするなあ。いやもちろんここはなんでもありの連座だから注釈が長くてもいいんですが。

[902]N.K.[2011 02/27 21:43]
カンニングネチケ超えニュースと化す

#受験生の「そんなに入りたいなら、まともに勉強しろ！」と怒っていたコメントに頷くが、昔の自分の受験を思うと気持はちょっと分かるような気がする。

[901]佐々宝砂[02/25 14:58]★1
蛤と化して雀の書に潜み

田鼠化して鶉と為れば朝焼けだ

テレビ消す鳩と化す鷹ばかりなり

#山芋の鰻となりてあなめでた

[900]小池房枝[2011 02/22 20:59]★1
真空も満ちてきました量子論

＃真空にも客が来ました母子連れ

[899]kawa[2011 02/20 18:02]
かぜひかるはじめて聞いた鳥の声

何の鳥だ？猫か☆☆だろうよ。

最高だね。もうすぐ卒業だね。

ずっと聞いていた声で歌ってほしい

爆発する今までと今日と僕

白くて光るそれだけだったしあわせ

[898]kawa[2011 02/19 21:27]
背中に背を向けて赤とか青とか

ばらばらにして、それで焦ってはツマラン

妻マラソンに飽き津田脱ママさん

百万羽のライチョウで婿総取り

あせるなあせるなつま先立ちの春

夢が今日も億万、オーロラのよう

[897]小池房枝[2011 02/19 13:23]★1
杞憂とや望む処だ青を受く

雨上がりアスファルトにも空の青

フリスビーキャッチするほど大犬座

初日の出富士にくっきり雲の影

電線のあやとりの先富士の山

電柱で真っ白な富士といないないばぁ

[896]小池房枝[2011 02/19 13:23]★1
私にもクリスマス来てよポインセチア

社会鍋吸血鬼夜気に鉄の味

献血車今年も干支のぬいぐるみ

氷柱のＡ音うららかなつらら

影踏みをしながら帰った月明かり

楠に菫のようにシクラメン

電線に音楽のようにオリオン座

クリスマスあざれあ色のクリスマス

[895]N.K.[2011 02/16 18:41]
溶けながら雪は灌木に寄り添い

#家の周辺にはまだ残っています。

[894]小池房枝[2011 02/11 23:26]★2
ひなあられこんこん雪の降る中で

何であれかなをつければ俳句かな

雪の日に物買いに来るひとの群れ

何となくなりをつけても俳句なり

＃３回ルール解除。

[893]N.K.[2011 02/11 17:24]
我の試験に朱が入り肩落ちる

#みなさん、ご迷惑おかけしました。。。

[892]N.K.[2011 02/09 20:41]
にわか雨のように雪朝を通る

#今朝の８時前、一瞬、すごい勢いになった雪（みぞれ？）を横浜北部で建物の中より呆然と見る。

[891]N.K.[2011 02/07 21:26]
咳をしても娘我が背中にダイブ

#少々せきがでるので、早々にうつぶせで寝ていたら、背中に娘がダイビングしてくる。いたい、腰がぎっくり腰になりそう。。。ちょっとだけ独りにしてほしい気がします。

[890]kawa[02/07 10:31]
ヌーミン。。ムーミン！……？…ムーミン？…ナー…ムーミン!!

[889]N.K.[2011 02/06 22:10]
春が立つのに腹が立つ風邪をひく

#<888ありがとうございます。今年の節分は、うちでは妻が中国籍なので、お正月モードでした。

[888]佐々宝砂[02/03 14:16]
#恵方巻は本来大阪の風習です。商業的に全国展開されたのはここ10年くらいの話でしょう（ぐぐればいろいろわかると思います）。静岡には恵方巻の風習がなく炊き込みごはんか赤飯を炊きます。ま、今は恵方巻も売られてますが。ちなみにうちはお赤飯を炊きました。