僕の夢のお城で君を待っているよ
こめ

大量にバスケットの中につっこんだ

様々な商品はレジなんか通さず

その場でかぶりつく

繋ぎだした僕と

未来の僕との距離に

羽ばたいて行け

今少しずつ確かなモノになっていくはずの

あきらめかけていた心なき

お月様の模型

これから僕らの手のひらに

おりったった世界の始めを

てらしだした朝日の明かりを

ツイストした僕と君との

影の色がもう見えない

今も変わらずにそびえ立つ

僕の夢のお城のてっぺんで

お姫様の君を待つ

王子様は僕だよ

ノイズが入ってうまく聞き取れない

ラジオのボリュームを少し上げて

僕は君の所まで虹の橋を架ける

少しは気にしている僕の

人間という仕事の時給の値段が気になる

小学校の頃使っていたリコーダーを

夜中一人で探り探りで吹いている

涙色の雨が僕を冷たくさす

こうしてはいられない

世界の裏側はいつも動いていく


自由詩 僕の夢のお城で君を待っているよ Copyright こめ 2006-06-08 18:35:31
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