オレンジ。朝。
青色銀河団

オレンジからあふれる香気。
呼吸するように光る朝。
満ちる朝の空気のなかで
わたしは
透明な部分となって小石のように転げ落ちる。
覚醒するとき
海はともだちだ。
水色の水平線に遠く浮かぶわが霊魂。
の。
海のなかの糸でんわ。
その
消失。
ある夏の日の
火の粉と
ともに。
所有するために
月は
濡れた日記となり。
濡れた傘となった。
それはわたし。
野原の蒸気のように
すれちがう
わたし。
淋しく空気が震え。
かぼそく空気が震え。
わたし、
あの
秋空のように延びなさい。


自由詩 オレンジ。朝。 Copyright 青色銀河団 2005-12-14 23:32:29
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