白暗淵(改訂)
ひだかたけし

魔と魔を均衡させる聖性にて
柔らかく硬く冷たく熱く生き
びっくらこともんどり打って

 霜柱立ち、
 踏み締めながら
 我 自らを意識し、

魂の深みに白く暗まる淵在り
渦巻く純白の肢体艶やかな闇
闇の漆黒に無音流れゆく清流

繰り返し反復される
魔と魔の間合い、
生と死の闘い、
聖なる力動と呼応し

ゆるり老衰へ向かうこの肉体携え、

 突き抜ける向こう 根源の岸辺

白暗淵の内底から、

 絶えず湧き立ち現れるもの






自由詩 白暗淵(改訂) Copyright ひだかたけし 2024-01-30 16:18:40
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