レースのカーテン
青色銀河団

また
いつのまにか眠っていた

集合住宅のリビング・ルーム
日に焼けたレースのカーテンが風にゆれる

レース越しに
ときおり
この集合住宅のこどもたちであろう
歓声が
きこえる

遠くからは
どこかの建設現場の
間延びした工事音が
風に
運ばれてくる


レースの
こちら側は
まるでまゆのなかのように
音がない


自由詩 レースのカーテン Copyright 青色銀河団 2005-05-04 15:10:12
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