冬の入口の夜に
秋葉竹



夜は静かだが冷たい風が吹く
すべてが清く見えだしたから
私の普通の心が、スースーする

午前3時、
まで眠れなくて
ただ眼を瞑って
朝を迎える


朝まで起きてバカ騒ぎしてたころ

こんなに、心、弱く、なかったか?

夜は、
味方だった気がする。

いまは、夜が寒くて
10月なのにコタツを出したりする。

まだ、
暦では冬ではないのかもしれないのだか。
まだ、虫の声がやかましいくらいの夜なのだが。

言葉なんて伝わらないものだと
ずいぶん昔に知ったけど。

今夜、コタツを出しておもう
眠れない夜は
夜のせいでなく
ただ守られていない
恐怖のせいなのかも。

足りないものを欲するからなのかも。












自由詩 冬の入口の夜に Copyright 秋葉竹 2021-10-22 07:32:39
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