明日へ向かう僕の昨日
卯月とわ子

明日が待てない僕の足

進んで 進んで

掴んだのが君の腕だった

見つけた希望に

気付くことのできない鈍感さを

君は鼻で笑ったけれど

あの時の僕は

明日に執着して

そのことすら気付かなかった


でも今なら言えることが一つ

君の腕を掴んだのは偶然なんかじゃなかった

僕が自分で選んだってこと

君の皮肉もすべて僕は愛していた

今向かう明日に

君が居ないのだとしても

僕は一人ぼっちだなんて思わないし

迷子になったりもしない

それは

君と過ごした昨日があるからだと

今なら分かる


そして足はまだ進み続けるんだ


自由詩 明日へ向かう僕の昨日 Copyright 卯月とわ子 2020-01-22 08:09:12
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