初秋の日曜に
番田 


谷中で会った 日曜日に友人と
歩いた 彼の街を
街の何も私は知らない 人の
どこへともなく流れるこの日々を


よくわからないけれど
薄曇りの高台の向こうには冬を感じる
カフェが並ぶ 家を 改装した 木造の
色づいた緑の木々の中で


空が また 変われば
私も 歳を とっていく 
そして残せないのかもしれなかった 私の子供は
街の人が神輿の列をなしている


思い出す上野で
かつての道の姿を 昔新卒だった私の姿を
今は非正規で働いている私の見てくれを
かつてすれちがったいくつもの労働者の姿を



自由詩 初秋の日曜に Copyright 番田  2016-09-19 23:02:18
notebook Home 戻る  過去 未来