新大橋の西日の中で
番田 


隅田川に出かけたのは友人と土曜日のことだった
時々コーヒーの中を見つめていると
行きたくなる場所は静かで
晴れていて穏やかな日だった


首都高が通る曇り空の風景
その少し変わった
ノスタルジックな撮影が行われた ロンバケの 
ビルやマンションの西日に面した 彼がいた窓


この地で見ていた窓を 真冬にも 私は
クラゲが見える 漂う水面の中の 下の
高架橋の道を
いつも私はダウンジャケットを着て歩いていたっけ


アートギャラリーに行く目的の私たちは
やがて別れたけれど 喧噪の中で飲みたい
何か食べたいと思う 来週は
そして手を振って暗闇に消えた


自由詩 新大橋の西日の中で Copyright 番田  2016-09-11 16:25:30
notebook Home 戻る  過去 未来