どうしようもない日
番田 


存在する自分に怯えている
そして眠りに落ちていく毎日
どうすればいいのかを考る毎日
この目は 何かを探している
遠い国では春が訪れ
そんなことを考えている
つまらない思いがする そんな床屋に
割引チケットを持って
シネマの無料鑑賞券など抱え
バッグの中に抱え 大事にしまい込んでは
晩年の生活を思い描いている


だけど思うだろう うまくはいかないと
遠くから 打ち寄せる
その 波しぶきが やがて
外の奥から引っ込んでいく その
駐車場では 幼い子供が駆け回っている
だけど ああ でも 僕は
僕のシャッターが目立つ 店並みで
来るべきではない時代の荒波にも備えずに



自由詩 どうしようもない日 Copyright 番田  2014-01-17 00:07:43
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