今日コスプレの子と
番田 


誰もいない日
眠りに落ちていくような日の
昼下がり そんな
僕はどうも失業していたけれど 
かつては学校にも行っていたし
かつては人間だったわけなのだが
外に昼飯を買いに出ることすら怖い


耳を澄ますと
どうも隣に住んでいる女の子も 
仕事をしてはいないようだった
そんな沈黙の時の中で
寂しい呟きが
時々した 僕は彼女が外に出るのを
まだいまだに見たことが無い


秋葉原に出かけると
心が落ち着いた そして
昼間から知らない人と
アニメグッズを見たりしている そして
漫画を読んで
金もないのにただ
商品のまわりを取り巻いている


知らない女の子から
そして ビラを手渡され
写真を撮らせてというと 僕に そして
ポーズをとってくれた ああ でも
だけど それは自然ではなく
誰かに見せても
時の通り過ぎていく寂しさ



自由詩 今日コスプレの子と Copyright 番田  2013-12-19 00:33:12
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