女式
朝焼彩茜色

前年比を上回っているのか 弾き出せない心指数
落下した電卓 累計が磨り減ってゆくなんて

完全自惚れだ 

      擦れた声の私の天使 退行してゆく子供の天使に
      ララバイを歌う 

精神のオアシスで水浴びをし濡れた髪を見せつけ
振り向かない 男たちに同感な私は 只の普く性をもった人

成長が滞る

     夢に現れる私の天使 記憶に残らない朝の目覚め
     余韻は煙のよう

予想比を上回るよう 欠点を弾き出してゆく 長所は伸びるだけだから
廃棄率はやや多い 私と人との間の単価を高めたい

本当はもっと成長したい
それが望み

男たちを見下した女の汚点 私の汚れた自惚れ
男性というものを知りたいの 私は女だから 精神のオアシスの夢は溶けて

     父親のような暖かい天使が母親のような柔らかい天使に
     揺らいで 告げる
     満ちたララバイ

もっと磨き善く
滞りを癒してゆく

まるで男性のような知りえない感覚を 私は女だから
まるで完全に手に入らないモノを真似で得た 儚く消えるオアシスで

完全自惚れだった

点滅から消滅すつ電卓数値 
本当に計算できない 私は女だから
     


自由詩 女式 Copyright 朝焼彩茜色 2013-07-12 21:32:33
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