東京
たもつ

喉が渇いたので
醤油を飲んでいたら
目が痛くなった
目薬と間違えて
醤油を差していた
まるで
お寿司のように

空っぽになった
醤油を探して
東京を歩く
薬屋はたくさんあるのに
どうしても
お寿司屋が見つからない

目薬だけが
両手から
溢れそうになる
やがてぬるぬると
東京の日は暮れる



自由詩 東京 Copyright たもつ 2012-05-22 19:30:07
notebook Home 戻る  過去 未来