こおるどえっぐ (No.2
アラガイs


みちづれはいらないか?
世界には逆らいきれない
それよりもあの高い塔を叩き潰せ
暗い雲の上から見下してやれ
地下密かに潜り
蕁の縄に縛られて
地上を見上げたまま呪う
新しい兵器
人殺しの兵器
朝も夜も
夏も冬もない時代に
吐き捨てる唾は飛んでいるか?
呪われるように
呪われながら殺されるように
膓から脳みそを抉り出す
表皮にくるまれた祝祭の日
運命とは茶碗に転がる賽子の面子
怖れから失うもの
きっと忘れられた惨めな輩
殻をつついた野良犬が吠えた
(おまえ、みちづれは欲しくないか?)
世界を真っ二つに割いて
月のなかに閉じ込める気だろう 。










自由詩 こおるどえっぐ (No.2 Copyright アラガイs 2011-11-01 07:36:38
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