引き潮に導かれ
薄い月が振り返る
人工呼吸の息づかいが闇のなかで躍る
世界は終息だけを待ち続けていたのか
廊下を隔てた昼と夜の現実
涙はいつもシビアに朝を迎え入れた
(蒼白く ....
午前0時 チョコレート色、渋谷の街角 、付け爪、絹擦れ、女子高生、瞳、 タリバンの娘 : :午前5時 砕けた石、 羊たちの群れ、 井戸水、 蒼白いネオン、黄色い光、音のない砂漠、欠けた月::  .... 深い亀裂に射し込んだ座標軸の影
鳥たちの鳴き声がする
目が覚めるとほとんど記憶を失っていた
二日間眠り続けたその男は
夢の中で一生を終えたと言う
男はしばらくしてすっかり人が変わってし ....
昼間の嘘(あまりにも夜の真実)
人間が嫌い(おもちゃ箱だけが友達)
ひとなみな幸せがわからないから
ひとなみに暮らしてはいけないのと
(わたしの
わたしの
わたしのうちの誰かがそう ....
近づいてくる
蒼い窓をそっと開けた
大きく深呼吸しろ
わるいものばかり喰っているから
朝の空気が一番の栄養なんだ
「死スために生まれてきた」男は言い
「生きるために死ス」と女は言う
死んで殺された者は尊い
殺されて死んだ者は尊い
誰が識る布は
、黒く濡れたまま
顔は隠れ
憎しみに生き ....
この辺りまで丘を登りきる
新しく切り開いた道は両脇から砂埃が舞い上がり、僕の口を塞ぐ
上から見下ろしても更地の勾配だけが霞んでいる
いつのまにか、舗装された道路まで引き返していた
 ....
本当の自分が見えている
ハンドルを握るとき、世界はいつもそう問いかける
山越えに近道を抜けよう
必ず刺激的なトンネルがある
べつにトンネルが決めてになるわけじゃない
入り口と出 ....
去ってゆく
風は肺に染み渡り
)おちていた
いまは隠れて
みなし児を見つめた満月がね
冷たいから
(すやすや)と、思い詰めれば眠れないだろう
)静かな夜
ぬくもりを知らずに ....
霊魂の存在を語る
紛れもない事実としてこんなことを大真面目に話すひとがよくいる
もしもあなた自身が、思わぬ形象(かたち)でこれを体験したとすれば
それを事実としてあなたには受け入れることがで ....
ー虹の輪も消えて
ただただ夢みるように「播摩」
自分だけは被災しないと願うばかり
仮にあたたかなお節料理もいらない
刻がたてば、人々のやさしさは哀しすぎるから
…と、こわばった頬で控 ....
冷たい夜の風に星は瞬き
この頃よく夢にみる、すれ違いに別れたひとたち
呟いても、のみ込んでも、きみの言葉が思い出せない
…遠く、ひとつ、またひとつと寂しさが重く肩に積まれて
振り返れ ....
世界は角を曲がり
電波塔をつなぐ縁
押し寄せる流氷の高さを海豹は気にもしない
待ちきれず買い物に奔走するひと
目配りは喪主の名を通り過ぎて
気圧の変化に注意は保たれる
 ....
何度でも生き返るのが救世主のことばなら
きみは何度でも死ななければならない
干上がった砂漠の水脈をひきつれて
再生を誓うつぶやきを毒と飲み干す
血液の
、その苦しみは刻一刻と脊 ....
12月ともなれば街はいやいやに浄化されて、今年楽しかったひとや哀しみに嗚咽したひと、苦しさからいまだに便秘気味なひとたち
」想定内に収まりますから と、わけのわからない押し売りの陰謀が一気に ....
、詰まる、もの、溜まる 金属の、音が、あ 、 内臓から 性器を刺激し 喉元の、奥へと
その痛み、 あ、細すぎる尖り、錐のような、 爪先へと
( こいつは臭いものばかり食らってきたから歪め ....
)捕まえるにはまず肩書きのある壺からはじめなければならない
(畑はうしろから前へと耕してゆく
)知らなかった!
それは、学歴を探さなければならない
(蛸)を堀当てる
たまに取り逃がさ ....
小便をする
壁紙の黒い点をみつめる
じっと張りついたのは(3?)にもみたない小虫
紙で捻りつぶして小便とながす
垂直と視線は戻された
朝から留守番をしていた
これも人生である 。
 ....
誰も見ていないところで河原の小石を拾う
誰も見ていないところで河原の小石を投げた
誰かに当たればいいと思う
あなたに当たればいいと思う
誰かに当たらなければ意味がない
あなたに当 ....
おはようございます。【修正改訂継ぎ足し】考えてみるとネットはいくらでもそれができる利便性がありますね。ひとつのファイルひとつのお題を少しづつ増やしていってもいいんじゃないかとか思ってしまいます が .... (それは露ともしらず望月が、不作法なふるまいだと受け取られたなら仕方ない) 。
待てど暮らせど宵の宴はひとり戯れて、柏木に鶯の嫉み浮かぶ朧気な紫が、月は滴るる縁側を垂れし藤の棚

枕こ ....
【整形手術は進化したの会】
(きみは、 豊胸してるね)
)え、なんでわかるの?
(ヒトも動物だからね)
)今度脱毛するわ
全身脱毛よ
(眉毛もかい?)
)ばかね(笑)眉 ....
四つ目は両手の拳を突き上げて「御節が来たよ」と駆けまわる
階段を望みながら
節々に音楽室のまえ
渡り廊下から滑り落ちてくる気配
たまに体育館のマットの上に寝そべり
(紙きれに書か ....
/
あの静けさにはどこぞの野良犬たちも眠れる夜だった 。
誰も覗きはしない冷やかな部屋だから
浮かびあがる「死体」は見なかったことにしよう
駆けつけたときに男が倒れていたのは宿命で、決し ....
冬に病むひとは夏を惜しむひとだろう
夜明けにみた星たちのきらめきが似ている
片想いのまま誰かに語りかけるそれは(嘘だから)
(嘘)と知りつつ生きている死人だから
試しに一筆で銀紙 ....
まだお尻を叩かれているうちはよかった
この頃はあたまばかり狙われるから
もう後ろへは下がれない
叩かれるまえにあたまを出してやろうか
それとも 鋭角な布巾で机を拭きながしてやろ ....
わたしの胸のなかにはいつも音楽が眠っていて
ときどき鼻くそに丸めてはオブラートに包んでほじくり出してもいるんだ 。
泣いても叫んでも、できない算盤で直角に叩かれ過ぎたから
毛筆は真っ直ぐ ....
小石には刻まれた文字がある
忘れられた形見
鯨の骨の穴三つ
祖父が死んだ日は知らない
祖母が死んだ日は少し悲しかった
花びらのなかに埋もれて
小粒の涙が乾くのも早かった
遠 ....
みちづれはいらないか?
世界には逆らいきれない
それよりもあの高い塔を叩き潰せ
暗い雲の上から見下してやれ
地下密かに潜り
蕁の縄に縛られて
地上を見上げたまま呪う
 ....
生きているのが不思議なくらい夢のなかに暮らしている
きみとぼくの距離がどれくらい離れているのかさえわからない
林道のわき道を行ったり来たりしながらも誰かに追いかけられている影はみえない  ....
アラガイs(598)
タイトル カテゴリ Point 日付
二筋の河自由詩8*12/2/1 8:08
タリバンの娘自由詩5*12/1/26 7:51
カノープス自由詩5*12/1/25 6:17
……だから自由詩6*12/1/22 4:52
朝の風自由詩5*12/1/21 7:01
殉教者自由詩3*12/1/17 10:05
s字台ニュータウン自由詩4*12/1/17 7:55
unchanged自由詩6*12/1/13 8:38
こもりうた自由詩6*12/1/12 5:54
霊視体験散文(批評 ...5*12/1/7 7:58
苺大福自由詩6*11/12/31 7:46
one by one自由詩6*11/12/30 6:37
宙達磨自由詩7*11/12/15 16:44
死語自由詩1*11/12/15 3:42
虹いろの彼方へ自由詩7+*11/12/12 15:20
「奥歯」自由詩2*11/12/12 7:09
蛸よ、天高く自由詩5*11/12/10 18:32
排水自由詩2*11/12/7 13:19
ネット詩自由詩4*11/12/5 6:24
大日本小帝国散文(批評 ...1*11/12/2 11:58
思いもよらず自由詩1*11/12/2 1:21
整形手術自由詩4*11/12/1 6:43
ブラボーだんだん自由詩1*11/11/30 14:29
「虚体自由詩2*11/11/30 4:00
その年は「暮れ自由詩211/11/28 6:03
雑巾がけ自由詩2*11/11/27 5:15
への字も自由詩2*11/11/24 6:25
化石自由詩10*11/11/2 6:44
こおるどえっぐ (No.2自由詩2*11/11/1 7:36
たとえばレモンのなかでよみがえるならば自由詩2*11/11/1 6:19

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