【 メタモルフォーゼ 】
泡沫恋歌

暑すぎた夏が終わり
賑やかだった蝉たちも死に絶えて
地中深く 沈黙の蟲となる

キャンパスに描かれた
自画像は完成されないまま
白く埃を被っていた

数々の葛藤が わたしを苛んで 
頭を抱えて 隅っこに蹲る

The words change and evolve

やがて 糸を紡いで繭を作った
その中に籠もって 喧騒を遮断する 
瞑目して ゆっくりと時を撫でていく

  The creation continues metamorphosing
  My fight is not over!

繭の中では 自分との闘い
珠玉の言葉を追い求めて       
わたしは変化しようとしている
   
もう! 留まってなどいられない
滾るような焦燥感 全身に熱を帯びて
わたしの殻を焼き尽くした

  Metamorphose!

想像する自分に生まれ変わる
蛹から 瑠璃色の翅の蝶になって
遥か未知数の空を飛んでいこう




自由詩 【 メタモルフォーゼ 】 Copyright 泡沫恋歌 2011-09-28 21:13:32
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