僕たちはあまり難しい詩を書かなくともよいのではないか
……とある蛙

いうならば
生きるということは
世間に向かって眼を開き
自分の矮小さを自覚することだ
そうだ。だからみんなびっくりする
自分が本当に小さいことを


だから僕は酒を呑んで
へべれけになるまで酒を呑んで
意識が無くなるまで酒を呑んで
翌朝 深く後悔するのだ
それが精一杯の自分の矜持だ
それが精一杯の悲しい自分の矜持だ

僕は実名の土地を詩に書く
その場所の詩を書く
地名は土地の一部で土地は大地だ
多くの人が生きて死んで行く現場だ
それを無視して詩が書けようか
それを無視して何かが生まれようか
僕はその地名の中に生きている
唾を吐いてよいような土地などどこにも無い
それが自分の矜持だ
それが精一杯の自分の矜持だ

詩人としての矜持は

と ◎○さんは言う

「『あいつは言葉を持ってきてくれる』
 と期待されるものになろうとすることです」

そうなることは夢のまた夢
しかし、
そうでなければチャンチャラおかしくて
詩なんぞ書いていられませんが

しかし、最低限
◎○さん!!!
うまいとかへたとか
インチキな芸術性なんぞ!!!
胡散臭いことはやめようぜ!!
詩を自分のプライドの最後の拠り所にするなんて
惨め過ぎる。


自由詩 僕たちはあまり難しい詩を書かなくともよいのではないか Copyright ……とある蛙 2011-06-29 10:11:32
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