オズ
itukamitaniji

オズ

悪夢で目が覚めた朝は ここが何処だか分からなくなるね
おんなじように太陽は昇って また君の場所を照らした
昨日に何かが終わって そしてまた今日に何か始まる
止まることは許されぬまんま 

ひとりぼっちで生きれない弱さと
ひとりぼっちで過ごす寂しさを共に
ひとりぼっちで夜をいくつも乗り越えて
ずっとここまで歩いてきたよ


僕ら遠く遠く旅をする 帰り道が分からなくなって
だから行き着く場所全てに 何か意味があるんじゃないかって
その場しのぎの現地調達 理由も目的も自分らしさも
そんな取って付けた様な 毎日に嫌気が差してしまうけど

ずっと消えないで残る悲しみも
ずっと消えないで残る喜びも
ずっと消えないで残る記憶全ては
嘘じゃなく紛れもない本物


増えれば減ってゆく仲間さ 何にも救えないまま
君はここに居て 自分の非力さを呪ってしまうけど
足りないもんは何だ もっともっとって深みにはまって
気が狂いそうになるね でももう必要はないんだよ

君の心にはもう知恵が
君の心にはもう強さが
君の心にはもう優しさが
きっときっと備わっているから


自由詩 オズ Copyright itukamitaniji 2010-10-18 00:48:01
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