アリス

君ときたら　まだ現を受け止めようとせず
妄想との狭間で　世界との距離を測っている
色とりどりの　ごちゃごちゃした夢を見て
目が覚めてもまだ　その続きを探してる

でも誰かが耳打ちする　これが本当の世界なんだと
そして君の手を引き　行きたくもない方へ導く

大きなお世話さ！　自分のペースでやるからって
大きな声で歌って　ひとり行列を離れた


君ときたら　やたらほら話ばかりが好きで
自分の世界さえ　嘘なんじゃないかって疑って
わざわざ　足跡もない道に入り込んでは
誰も見つけられない　不思議の国をまだ探してる

だけどちゃんと　心の隅で分かっている
その道もいつかきっと　大通りに出るって

人は誰だって変さ　その中でも君は少し特別なだけ
だからこそ　理解され難いこともあるけど
本当はみんな　君を少しだけ羨んでいるよ
君から見たら　この世界はどんな色なんだろう