窓、全開
クローバー

崩壊という曲
アイデンティティが浮遊する
そっと言葉が死のうとしている
美しいものってさ
もっとこう、強いもんかと思っていた

生き急いで、
眠ろうとしている
唇に孤独とか
触れないで。
端末はまだ外さ
嘯く、文庫の、最終行
たまには、叶ってもいいだろ

大地には、人、じっと張り付いて
駆けるか、
そうか、
君たちは、ライト兄弟

羅針盤は、いつも、空向いている
空には、もっと、幸せなもんが、
浮かんだっていいだろう
雨ほど口に含めば、息だって

スクリュードライバ、
めまいから、そう
ガラスに這う、人の世、
溶け出さない、透明
雨天って、もっと、
幸せなもんだったはずだろ

育てよ

窓、全開
凍えていけ、世
見えぬ声
猫、みーと泣く。


自由詩 窓、全開 Copyright クローバー 2010-03-01 22:21:40
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