初恋スノードーム
あぐり

「七日間、一人で夜を過ごすなんて。やだよ、きみの指を食べたい」


「言われても、無理は無理なの。ごめんなさい。爪はちゃんと切っておくから」


「謝ってほしいわけじゃないんだよ。もう文字も声もおなかいっぱい」


「雪が降る前にはきっと会えるから。好きって言葉はいつも私に積もってる」


「降り積もる重みを感じたい。愛して、あいして、好きだと言って」


「潰れちゃうくらいにあなたを想ってる。夢の中でもあなたは綺麗」


「愛してる。きみと二人で閉ざした世界。スノードームに溺れ続けて」






短歌 初恋スノードーム Copyright あぐり 2009-10-06 17:50:31
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