ピストル
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僕はただ認めてほしかっただけ
僕はただ慰めてほしかっただけ
僕はただ支えてほしかっただけ
僕はただ受け入れてほしかっただけ
「僕は間違っていたのかな?」
尋ねてみるとピストルは答えた
「間違っているのは世界の方さ」
僕はただ気付いてほしかっただけ
僕はただ励ましてほしかっただけ
僕はただ受けとめてほしかっただけ
僕はただ愛してほしかっただけ
少し怖くなってピストルに聞いた
「天国ってどんなところかな?
「ここよりはずっとマシなところさ」
僕は何もほしくはなかった
ただ愛してほしかっただけ
銃口をこめかみに押し当てると
ピストルは静かに囁いた
「もうすぐ楽になれるよ」
「3・・・2・・・1・・・・・・・」
動かなくなったのを確認すると
ピストルは静かに呟いた
「天国なんてありはしないさ」
自由詩
ピストル
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1486 106
2009-05-04 20:34:52