アフターダーク
1486 106

太陽が燃え尽きて 辺り一面闇に覆われて
手の平の中の明かりを自ら消してしまったんだ

遠い空に祈りを込めて 流れ星は砕け散って
涙が育てた優しさの花を自ら摘み取ってしまったんだ

平和な世界なんて死ぬまで拝めるはずはないのに
もう少しだけ人を好きになるには一体どうすればいいのかな




耳を澄ませば歌声は響いていたのに
塞いだのは許されてしまいそうだったから

本当は簡単な答えだったはずなのに
疑ってしまうのは救われてしまいそうだったから

正しさは誰でも持っているはずなのに
通りすがりの人すべてがニセモノに見えてしまうよ

平和な世界なんて死ぬまで拝めるはずはないのに
もう少しだけ人を好きになるには一体どうすればいいのかな



間違い探しに意味はないんだって
調和しないのは自分のせいだって
誰から認めるの?

平和な世界なんて死ぬまで拝めるはずはないのに
もう少しだけ人を好きになるには一体どうすればいいのかな

深まる暗闇に目が慣れてしまうのは仕方のないことだって
拒絶する前に世界を好きになるには一体どうすればいいのかな


自由詩 アフターダーク Copyright 1486 106 2009-05-03 23:21:06
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