退屈だった時間が色づいて
巡り廻った絆に毒を吐いた

失われたときに
やっと価値が発生する世界なんて
大切にする意味があるのかな


君が眠る方角に
いつだって星を放ってる
 ....
強さとは野蛮とは何

研ぎ澄まされた刃で誰を斬るのか

姑息な闇はもういいとおもった

死がもたらすものの方が正直だと

首を刎ね八つ裂きにしても僕は生きるのだろうか

キンメリア ....
すみぬり教科書を使ったのは
なにも
昭和に
限ったはなしではなく
ゆとり教育の時代にわたしたちは
せんせいに言われるまま
指導要領からはずれたところへ
だまって
すりすりと
線をひい ....
大きな空に

なんぼんも飛行機雲

それが放射状に広がって

ぼくたちは

愛を許されていた


ありがとうありがとう

またこれるかな

ほんとうにありがとう


 ....
貴君等はもう御存知だろう

前提として申し上げるを許して欲しい

苦味は旨みとなかが良い

切り離す様な方法をとるべきではない

それは何も食に限っての事ではない

あらゆる事に旨 ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
終わったショーがぼくを呼んでる

一度目は朝焼けに
二度目は真夜中に

三度目はきみの声に引き戻されて

終わったショーがぼくを呼んでる

今度こそ逃がすまいと
ぼくの想いが世界の ....
握り潰され、踏み潰され
ひしゃげてしまった空き缶の中には
まだ誰かの生が底に残っている。
それがそのまま
路肩に投げ捨てされて転がっている、
溢れたゴミ箱から滑り落ちている。
木漏 ....
寒空の下にちょっとした
ほんのわずかな温度で ありがとうをおくる
やさしいことばを やっぱり手探りしている
たぶん いや 欲している
こんなにゆたかなのに

あなたのポケットに入っ ....
子供はお菓子でできている
あるいは機関車トーマスとか仮面ライダーとか

おとなは憂鬱でできている
打算と愛がごちゃ混ぜの変な生き物だ

一本の鉛筆の語る世界は広くて遠くて
芯の通ったその ....
よくばりになると
しあわせは逃げていく
くらべると
しあわせは逃げていく
おいかけると
しあわせは逃げていく

手の届かない
遠いところへ
逃げていってしまったと
思っていたら
 ....
ぼくは立派なあほでありたいが、生憎まだただのあほだ。



 ぼくは幼少期の頃から、「ありがとう」と「もうしわけない/ごめんなさい」が正に、漢字の「謝」のように表裏と感じられて、どう ....
冷たい水のような闇をかき分けて 叫びだす一歩手前の植物たちを いつまでも一歩手前でとどめるために 踏みしめて歩く 冷たい水のような闇の水圧は高く わずかに届く水溜りの薄明かりさえも 何も映さないために .... 単調な、一方向だけのベクトルだって言われたけれど

そうであっても構わないと思っている。

だって、それが本当の思いなんだもの。



フィクション詩でなければの話だけれど

思い ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする

壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら

壁からの
 ....
マヤによる境目 鏡合わせの日づけ
西暦の桁は押し出される様に増えてゆく

区切りが好きなようで渇を刻む 小波ほど さらさらな渇

対話の鏡合わせ 小波ほどのブレを埋めてゆく
西暦の桁を分野 ....
お友だちあつめて内閣つくるなよ

パパくれた国という名のおもちゃ箱

棚ぼたを民意と言い換えほくそ笑む

某首相尖閣諸島に島流し

変わり身のオセロを凌ぐ鮮やかさ

日銀を悪魔に渡 ....
絡みつく糸が意図へと変わる朝に絞り出した最後の誠意



あの頃の自分と語る糸電話から零れてく無色の琥珀



社会人一年目の友が語り出す社会の壁の高さと深さ
 ....
娘は
今日も一日家にいた
年を取るのは嫌だ嫌だと言いながら
母親は水ぶくれの手で
何種類ものクリームを塗ったくっている
客の食べ残しを載せた皿を今日も洗う為
にせ鰐皮のバッグは椅子の上
 ....
{引用=
ぼくはスケートリンクにとじ込められた
きみの日なた
日なただよ



          アスパラガス「スケートリンク」より







詩人の書く言葉は
 ....
一週間ぶりの晴れ間に
花を買った
鉢植えの冬薔薇
台所のテーブルに
水を与えた

〈閉塞く冬となる〉

短い初冬の晴れ間をぬって
銃を買った
実弾百発合わせて二万のコルト
ちょっ ....
靴底を裏返してみる
均等に減っている
癖のない人が
うらやましい
愛用すればするほど
そこに紛れもない自分の足跡が刻まれる

靴底なんてどうでもいいぢぁありませぬか
それでもうらやんで ....
卵のきもちはわからない

卵にならなきゃ
わからない


わたしの目玉は殻かしら

わたしを包んだ
殻、かしら?

とっくに無いと思ってた
くだけて消えたと
思ってた ....
あなたには
笑わせたい 人は いますか

笑わせたいひと と
笑いあって いますか

笑わせたい はずなのに
泣かせては いませんか

笑いあった そのあとで
にじむ 涙の 話なら ....
首都高に陽は沈み
滞りのなく済んだきょう
帰り道にも屈託のなく
靴を脱ぎ捨てようなんて思わずに
橋を渡ることができた

今は部屋にくつろいでいる
五畳のわたしの聖域は
しっかりと夜の帳 ....
もう炭酸水を凍らせるのはやめよう 冬の空秋とは違う青い色寒さ表す厚着した人

トキメキを抱き締めながら海を見る夕日に染まる波はキラキラ

手紙書き赤いポストに投函する届く頃には雪かもしれない

何気ない昔の景色目の前 ....
葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
閑散とした海辺のペンションのように

広々と逸脱した時が迎えてくれるのなら

片手間に解いてみるのも良い

この絡まった七色の意図を


だが

雨の指で打たれ続けることばは嘘
 ....
のぞまれない悲しみは
きっとある

のぞまれない優しさも
きっとある

ひとつ残らず
のぞまれなくても
わたしはここに
立っている



言えず終いの
いたわりがあ ....
seniriさんのおすすめリスト(93)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
価値- 早春自由詩4*13-1-5
バーバリアン- 梅昆布茶自由詩1313-1-4
ゆとり- 因子自由詩613-1-4
ありがとう- 吉岡ペペ ...自由詩312-12-30
にがみ- ドクダミ ...自由詩3*12-12-30
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
幕間- Mélodie自由詩312-12-28
ひしゃげた空缶- すみたに自由詩212-12-25
ガール(冬)- 唐草フウ自由詩12+*12-12-23
子供の哲学- 梅昆布茶自由詩15*12-12-23
しあわせ- そらの珊 ...自由詩2612-12-23
ぼくは立派なあほでありたいが- すみたに散文(批評 ...412-12-23
twitter- 葉leaf自由詩412-12-23
一方向だけのベクトル。- 元親 ミ ...自由詩412-12-22
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩14*12-12-21
マヤによる境目に- 朝焼彩茜 ...自由詩312-12-21
もやもや川柳- 梅昆布茶川柳812-12-20
26歳の老後- komasen333短歌2*12-12-20
ウェイトレスの娘- salco自由詩11*12-12-16
静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)- 渡邉建志散文(批評 ...8*12-12-16
台所の防衛- オイタル自由詩7*12-12-15
靴底- そらの珊 ...自由詩24*12-12-14
卵のきもち- 千波 一 ...自由詩4*12-12-13
笑わせたい人- 藤鈴呼自由詩11*12-12-12
サンクチュアリでの夜の、- もっぷ自由詩1012-12-11
もう炭酸水を凍らせるのはやめよう- 北大路京 ...自由詩412-12-11
冬の空- 夏川ゆう短歌212-12-10
紙の家- そらの珊 ...自由詩21*12-11-27
七色の意図- ただのみ ...自由詩17*12-11-26
夢なかば- 千波 一 ...自由詩18*12-11-26

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