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私たちはいつまでも春の光を浴びて輝いていたい
白梅をそういう顔をして私たちを眺めている

そんなことはけっして適わないことだけど
緋毛氈に座りにぎやかな白梅を眺め
屈託なく笑いおしゃべり ....
もう子供じゃないから
無心にがんばるなんて
できない
ピアノも
何時間弾いたって
大して上手くならないことを
知ってしまったから
弾かない
誰かを
愛すれば愛するほど
虚しくなるか ....
病院の待合室で
子供をお利口にするための薬を
待ちながら
私はどんどん小さくなって
周りがどんどん大きくなって
それとも私が透明になっているのか
どちらかはわからないけれど
私の存在 ....
音楽

どこからか楽しげな音楽
両手でばさばさ
と、空を飛んでいくあの子は笑顔
僕はとっておきの切り札を懐に
とっておきなので使わずに
まぶしい頃に目を閉じたり、開けたりする

あま ....


「柴又ぁ〜、柴又でございます」

京成の電車を降りて{ルビ瓦=かわら}屋根の駅を出ると
前方には旅に出てゆくとらさんの像が{ルビ凛=りん}と立ち
柴又の町を振り返り、みつめている
 ....
ねて
めざめてね
いつも流れる夢小道

顔の皮ふがはがれて
赤い紙になる

いつも窓を開けなくちゃって思う

人間を混ぜて、肌と灰色の混じった色の
タールができて
壁に塗りつけら ....
今日もまた水平に生きてしまった
床に零れた水のように
だらりと二次元に広がる憂鬱
その中で私は
音楽のような殺意を胸に秘めて日常に微笑む
空に観察されている
私は何者でもない

冬の山 ....
連立する高層住宅の緑は孤独
メタリックな金魚は
雨の日に口を開けて上昇するんだ


施錠された鍵は傷ついている
何度も何度も何度も
屋上に取り付けられたばかりに
また傷ついている
無 ....
長く伸びた草野原が
風に揺れているので 波

転げ落ちた赤い実
踊るよ 上へ上へ

昨日 満開の花びらが
今日 空へ旅立つ色彩の吹雪
舞い上がる柔らかい湿度
甘い香りを連れて 一斉に ....
朝、目覚めたが
からだがかたい
かたまった
うごけなくなる
心臓まで止まるので
ふだん着のままで
こそこそと道路を渡ったら
車に轢かれた

よそ行きに着替えて
タクシーを止 ....
星が流れる
この頬に
いくつも いくつも
きらめいて
空へ還ることなく
地へと散って
消えてゆく

君には聴こえる?
このきらめきが
深い想いをうけた
このきらめきが
この文章をどこで見たとしても
あなたは呪われます。
たったいま、私が呪いました。
私はあなたを脅迫します。
脅迫されなさい。


パターン1

あなたは後ろ暗い四畳半の部屋で
せん ....
牛の背中に乗って
のんびりと知らないところを
あてどなく行く

色んな人に出会って
色んな景色を見て
のどが乾いたら牛の乳を飲む

でも、結局
目に映るのは
やっぱり
おんなじで ....
I'd rather cry than lie,
I'd rather die than shy;
The star children dance in the sky,
I'm waiting ....
月 太陽 侵食 やがて三日月
  雲が形を変えて流れるスピード いつもより速く
  そんな日は風が冷たい もうすぐ冬に浸る体温
  温もりが恋しい と 手足が騒ぎ出しそうだ



夜11 ....
明るく光る曇り空がある
一面の白さで空に張り付いて
いつまでも剥がれ落ちない
降るなら降るではっきりしろ、と
郵便受け一杯に愚痴をこぼして
傘を選ぶ

すっかりと
沈黙した窓辺を通り抜 ....
夜中にふと
トイレに行きたくなる
でも起きられない
ほんとはまだわたしは眠ってる
暗闇のなか

いろんなことを思い出す
並列した思い出たち
クリックしたらすぐ次のページに行くよ
かな ....
空に高く浮かぶ月は
ほんのわずかな青みも持たず
灰色の海に浮かぶ薄片は
カンディンスキーの白より白い

ばらいろの雲は
みずいろの恋は
にじいろの夢は
みんな絵本に封じられて

し ....
これからが冬
去年とは違う冬
来ないメールは放っておいて
宝探しに出かけよう
輝く冬の宝物を探しに

想いが描いた船に乗って
大空へと出かけよう

ほら輝いてるよ
あっちにも こっ ....
娘よ
すまない
おまえが初めて空気を吸った時も

おまえが冷えた
つま先抱えて
泣いていた時も

25年間
父さん
おまえにとって
死んでいたのだろう

混んだデパートで ....
愛しいと書いてかなしいと読む、と
知ったのは十三の年だ、

なんでそんなこと知ったのか覚えているけど
もう忘れておこうとおもう。
むかしばなしだから。

春からこっち一度もカットしていな ....
残念でした。もう少しだったんですけどね。ほら、あなたの回答にはひどくムラがあるのです」

市役所が募集した屠殺係の試験に落ちた
受験者はどれくらいいるだろう
市民グランドに学校机が6つ
その ....
1.

青みはじめた空気のなかに
屋上がある

どごおんどごおん と
風が啼いていた
それは歌でも言葉でもなかったけど
確かに何かがわたしを呼んでいた

太股にナイフをあてる
出 ....
涼しい街を
旅するさかな
大きな瞳で
まばたきするよ

かなしい夜は
明るい街で
楽しい夜は
深い闇のなか

旅するさかな
今夜もひとり
止まることなく
回遊するよ

さ ....
(噛め はやく噛め そして全て飲みこんでしまえ)
(急げ さもないと捕まる でも何に)

二つの時計の秒針のズレと共に 未曾有の空間にパラシュート着地
明け方の紫の あけるという未来しか待って ....
私の小指は、
外側にすこし反れている。

あなたの小指は、
内側にすこし反れている。

くっつけると
ピタッとはまる。

私たちは
照れて笑う。
卵鞘を尻にぶらさげて
わたくしは台所をうろうろしている
交尾した記憶はないので
卵鞘に包まれた卵は無精卵だとおもうのだが
卵鞘の内部からは
なにやら声がきこえるのであった

ああそういえ ....
本当のことをいえば

ほんとの私はこんなもんじゃない

すごいのだ

あたりの様子を伺いながら
どこかの家に入り込み何かを得ようとする野良猫のように

意味もなく尻尾を振り
くるく ....
お〜い、

お〜い、

あなたたちは旅人ですかぁ?

お〜い、

お〜い、

私はただの幻の船長「フレデリック」です

お〜い、
お〜い、

こっちへ来ませんかあ

 ....
Just look up to your sky
when you feel sad
and say
"I can do it!"

Just look up to yo ....
天野茂典さんの自由詩おすすめリスト(82)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白梅- あおば自由詩6*05-3-7
生命の木- チアーヌ自由詩1005-3-4
なんてことない一日- 初代ドリ ...自由詩8*05-3-1
僕らが波で出来てるとして- 霜天自由詩405-3-1
風の寅次郎- 服部 剛自由詩12*05-2-21
窓をあけなくちゃ- 石川和広自由詩3*05-2-20
私たちの空- 岡部淳太 ...自由詩9*05-2-19
屋上スタイル- 千月 話 ...自由詩13*05-1-23
回遊図書/表紙- 千月 話 ...自由詩8*05-1-10
- あおば自由詩5*05-1-4
きらめき- 春日野佐 ...自由詩404-12-12
脅迫小詩集- 佐々宝砂自由詩204-12-12
牛の背中にどうやって乗ろうか- 初代ドリ ...自由詩5*04-12-9
At_The_Back_of_The_North_Wind( ...- 佐々宝砂自由詩2*04-12-7
わがままな侵食- 千月 話 ...自由詩3*04-12-4
ジオラマ_-Route_51-- 霜天自由詩304-12-4
レム睡眠- チアーヌ自由詩1604-12-3
無彩色のソネット- 佐々宝砂自由詩204-12-2
冬への船出- 春日野佐 ...自由詩204-12-1
娘よ- 月山一天自由詩15*04-12-1
からまる2- 佐々宝砂自由詩104-11-29
屠殺係大募集- 初代ドリ ...自由詩21*04-11-29
ピュグマリオン- 佐々宝砂自由詩3*04-11-28
旅するさかな- チアーヌ自由詩904-11-28
眼を背けるということ- 吉原 麻自由詩5*04-11-27
小指- 月山一天自由詩9*04-11-27
卵鞘のゆめ- 佐々宝砂自由詩3*04-11-27
期待はずれ- 初代ドリ ...自由詩8*04-11-24
お〜い、旅人- 初代ドリ ...自由詩6*04-11-24
Just_look_up_to_your_sky!- ツクヨミ自由詩104-11-23

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