夜中にふと
トイレに行きたくなる
でも起きられない
ほんとはまだわたしは眠ってる
暗闇のなか

いろんなことを思い出す
並列した思い出たち
クリックしたらすぐ次のページに行くよ
かなしいことも
今はかなしくないんだから
だいじょうぶ
だいじょうぶ

まだわたしは眠ってる
恐ろしい夢は
夢だからだいじょうぶ
誰も助けてくれないのは
生きているから

何度も何度も頭上の蓋を開ける
そこはマンホールの底
道路に手を付き体を持ち上げる
開けても開けてもそこは夜
足はいつもぶらぶら
ぎゅっと
誰かに手を踏みにじられる
痛い

じゃぶん
水の底へ落ちていく
苦しい感じはしないけど
沈んでいくのは怖いよ
暗い暗い泥水に呑まれ
わたしは闇雲に両手で水をかく
もう少し
あともう少しで