すべてのおすすめ
他人に僕を説明する必要がある時は本を贈る。
くどくどと説明するよりもいきなり感性をさらす。
かっこよくいえば多様な遺伝子を持った自由な人間になって欲しいから。
僕が贈る本は
トルー ....
だいたい普通の人は家と職場の往復でなんてよくおっしゃる。
それが第一の場所と第二の場所。
では第三の場所とは?
それはこの現代詩フォーラムであり街の図書館や書店でもあり行きつけの飲み屋さんや ....
「ただいま」
彼と彼女が帰ってきた。
そう今日は待ちに待った退院の日。
昨日わたしは家中を片づけ、彼女に頼まれた買い物をすべて済ませた。
それは一日がかりの作業だった。
....
それは年明け早々のことだった。
このときほど彼と彼女に驚かされた事はない。
お正月も三が日が過ぎて、ようやくいつもの生活に戻り始めた日曜日。
彼女も仕事が休みで三人揃っての休 ....
キッチンからいい匂いが漂ってきた。
大掃除の今夜は彼の得意なビーフシチューだ。
「おいしそうだよ」
リビングのソファでふて寝をしている彼女に声をかけてみるが
返事がないところを ....
その日は珍しく彼女の帰りが早かった。
「何食べたい?」
帰って真っ先に冷蔵庫を覗くなりそうわたしに問いかける。
頭をめぐらせ冷蔵庫にありそうな食材でなおかつ ....
何もしない安全策をとっていれば何もおこらない。
リスクを考えながらも何かをはじめる。
何処かへ実際に行ってみる。
たぶん何かを感じ何かがおこったりもする。
それ以外は抽象的な観念にすぎないのか ....
もう冬休みに入り部活へ行く以外は毎日家にいる。
こうして彼女とふたりで休日を過ごすのは夏休みや冬休みの
彼女が休みの平日しかない。
「ねぇ、いい加減起きた ....
やわらかな陽の差す日曜日の午前中、
朝食の片づけをする私の背中に彼の静かな声がかかる。
「そろそろ買い物に行くか?」
彼女は今朝もぎりぎりまで寝ていて、慌て ....
「かあさん、コンビ二で『レシートいりますか?』って言われたら
なんて答える?」
と中学生の娘が聞く。
「ふつーに『いりません』というかなあ」
と私は答えた。
「えっそうなん。私はどう ....
若手漫画家の登竜門としてCOM並びにガロはぼくらの教科書だった。
その女流の中でも異彩を放っていたのがこのやまだ紫氏と岡田史子氏だったと記憶する。
やまだ紫さんはもともと詩人だった ....
「ねぇ、この本の表紙知らない?」
彼女は読み終えた本をわたしに見せる。
その顔にはどうしてないのかわからない、不思議でならないと
いった表情がありありと浮か ....
博士 オリンピックが終わって寂しいです。
あの感動は4年後まで 待たないと再び戻ってこないのですよね・
南君 勝ち負けを超えた 彼らのあの限界に挑戦する姿こそ 時代を作っていくのだ、しかしその ....
もうすぐ年末だというのに、大掃除もせず日の当たるベッドで
丸まっている彼女は来年41になる。
わたしの年齢の2倍より多く、3倍には満たない想像のつかない歳である。
彼女の夫はさらに15歳年上 ....
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天候不順でさぞかし桜もとまどっているだ ....
ご存知の方も多かろうが群青は泡沫恋歌さん主催の創作集団である。
メンバーは恋歌さんはじめ空の珊瑚さん木原東子さん為平澪さん十六夜KOKOさん等現フォの女流の粋を集めたまさに梁山泊である。
なかに映 ....
感傷を嫌う人々がいる。
感傷を蔑む人々がいる。
僕も時に、そんな彼らの1人に加わる。
感傷とは重力のようなものだ(また、お得意? の比喩から始めて恐縮ではありますが)。そこから跳躍し ....
鈴木さんと、大王さまはスロープに向かって、ゆっくりあるいて行った。そうして、青白い灯りのなかに立って、わたしに手をふってくれた。
さようなら……。
わたしもちいさく、手をふった。
あ ....
わたしは、山人氏の「生活」という作品を とりあげさせていただきます。
まずは 作品を 添付させていただきます。
【生活】
端麗に折りたたまれた見事な生活をそれぞれが晒し ....
【合唱コンクール】
中一の娘が学校の合唱コンクールで、伴奏を引き受けてきた、と驚愕なことをいう。
娘がピアノを習っていたのは小学校三年までで、どこをどうやったら、そういうことになるのか。
....
【つぶつぶとうがらし】
このタイトルが、イコール「粒々辛苦」の振り仮名だと思う人がいたら、その人は私の同級生の○○くんかもしれない。
そう、小学生(たぶん6年生くらい)の時、国語の書き ....
東の空にいつの間にか、オレンジ色した淡い月がでていた。
「あ……、もう、こんな時間だから、お家に帰りましょうか。」
やだっ、そんなの、ずるい!
「外山先生……、わたしどうしても、もういち ....
(わたしは猫になって、イチローに会いに行ったの)
きょうの午後、鈴木さんに出会った公園にようやくたどり着いた。
この公園のどこかに、イチローがいるはずだけれど、わたしの目に猫の影は映 ....
わたしは二階の部屋にあがって、鈴木さんのガラス玉を手にとって、しばらくながめていた。どこかでみかけた夜店の、輪投げの景品みたいな、ただのガラス玉だった。
だいじょうぶかなぁ、なんだかニセモノみた ....
なんでこんな夜中に書いてるんだろうとつくづく自分を馬鹿だと思う。
トルコのセダトとムスタファがけっこう好きだった。
日本の大証上場をうたい文句の中企業で一緒に現場をやっていたのだが
さすがに ....
えっ……、
「どうして? どうして会えないの。」
「外山先生はね、また、猫にもどっちゃったんだよ……。」
猫に……?
えっ? なによ、それ……。
「鈴木さん! わたしね、すごく真剣な ....
おかあさんが家に電話して、おばあちゃんが元気そうだったから、このまま買い物に行くことになった。動きはじめた車の窓ガラスをいっぱいにあけて、わたしは猫又木山文化会館の三階をみあげたの。
あっ、だれ ....
「ねぇ、あずきちゃん、イチローはね、あずきちゃんに恋をしてるのよ。きっと……。」
え……、恋?
「そんなの、うそだぁー。」
「あっはっはっはっはっ……。」
外山先生とおかあさんがま ....
なぎらさんは僕より一個上ででも若者が変革を実感した時代の証言者及び旗手として、悲惨な戦いという名曲のシンガーとしていまだに東京下町のヒーローとして
卵焼き屋さんの息子テリー伊藤さんと並びおっちゃんカ ....
外山先生はまた、立ち上がるとホワイトボードのまえでしばらく考えてから、青い字で、
わたしはここにいます。
……と、書いたの。
「たった、一行ですが、これでじゅうぶんだと思います ....
芦沢 恵さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(104)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
本を贈る
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
5
13-4-28
第三の場所
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
9
13-4-28
彼と彼女の日常
-
石田とわ
散文(批評 ...
4*
13-4-18
彼と彼女の買い物
-
石田とわ
散文(批評 ...
3*
13-4-15
彼と彼女とふくれっつら
-
石田とわ
散文(批評 ...
2*
13-4-11
彼と彼女とワインの夜
-
石田とわ
散文(批評 ...
4*
13-4-11
現場主義経験主義あるいは実体論
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
2
13-4-10
彼と彼女と綿ぼこり
-
石田とわ
散文(批評 ...
6*
13-4-9
彼とわたしとぶり大根
-
石田とわ
散文(批評 ...
5*
13-4-9
『あっ』というクッションに似たもの
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
7
13-4-8
トリビュートやまだ紫____性悪猫
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
9
13-4-8
彼と彼女の本棚
-
石田とわ
散文(批評 ...
11*
13-4-8
ドウリンピック“北(ぺ)博士の野望”
-
ぎへいじ
散文(批評 ...
5
13-4-7
彼と彼女の無口な食卓
-
石田とわ
散文(批評 ...
5*
13-4-5
桜
-
あおば
散文(批評 ...
7*
13-3-29
創作工房「群青」薄紅に染まりし夕暮れ・十六夜KOKO・帰って ...
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
11*
13-3-26
詩と感傷について
-
まーつん
散文(批評 ...
9*
13-2-10
あずきの恋人_(最終回)
-
たま
散文(批評 ...
13+*
13-1-26
【HHM参加作品】端麗に折りたたまれた見事な生活
-
るるりら
散文(批評 ...
8*
13-1-22
珊瑚の小径2(エッセイ)
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
9*
13-1-22
珊瑚の小径(エッセイ)
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
9*
13-1-20
あずきの恋人_(連載⑪)
-
たま
散文(批評 ...
14*
13-1-20
あずきの恋人_(連載⑩)
-
たま
散文(批評 ...
12*
13-1-14
あずきの恋人_(連載⑨)
-
たま
散文(批評 ...
13*
13-1-10
世界
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
8
13-1-7
あずきの恋人_(連載⑧)
-
たま
散文(批評 ...
12*
13-1-6
あずきの恋人_(連載⑦)
-
たま
散文(批評 ...
13*
13-1-3
あずきの恋人_(連載⑥)
-
たま
散文(批評 ...
11*
12-12-30
なぎら健壱の時代
-
梅昆布茶
散文(批評 ...
5
12-12-29
あずきの恋人_(連載⑤)
-
たま
散文(批評 ...
11*
12-12-25
1
2
3
4