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けものの時間が人から生えて
見知らぬかたちをなぞりかがやく
断崖まで 河口まで


海へ至る昼
白く傾いで
高さは低さ
流れなだらか


板たち 鳥たち 兄妹 ....
石の家の背
ひらく空


あたたかさ
翳りのあたたかさを
指は着て


ひとつの泡が
いつまでも消えずに
流れる言葉の空を映していた


光をなぞり
歩いてい ....
冬のあぶく冬の蒼
橋を洗い水を洗い
よどむ流れの背をつまみ
波を姿に押しもどす


膝の上
水の爪
氷そそぐ水
灯の下の無音


そこに封じようとするこころみ
そ ....
人のいないところばかりが豊かなので
人ではない人は首をかしげた
どうして自分は
豊かではないのだろう


顔も名も
家族も憶えられず
波だけを数えていた
溺れては ....
雨のあとに増す
後ろ姿
径を曲がり
野の前をゆく

同じ顔をした娘が四人
家のまわりに立ち
海辺の灯
風を まわす

何も見ないものに囲まれて
子はひとり空を ....
陽のかたまりが
荒れ地の斜面を流れ落ちる
何もない場所が
何もない拍手に華やいでゆく


指に沈む 爪の長さ
雪でできた肉厚の葉に
花は無い 花は無い


多 ....
空洞が鳴る
鏡の道を
空洞がゆく


光と遊び
冬を呑む子
鱗へ 水へ
蒼をこぼし


葉を追いながら
双子のけだもの
銀を知らず
冬を知らず

 ....
takanoさんの木立 悟さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
降り来る言葉_LX- 木立 悟自由詩412-7-24
夜めぐる夜__Ⅴ- 木立 悟自由詩312-7-14
夜めぐる夜__Ⅳ- 木立 悟自由詩612-7-9
白桜鬼- 木立 悟自由詩512-7-4
夜めぐる夜- 木立 悟自由詩512-6-28
未季明- 木立 悟自由詩512-6-17
灯へ_まどろみへ- 木立 悟自由詩912-6-12

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