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電気ポットの内側に、「ここまで」という表記があり、いつもそのずっと手前までしか水を入れられない。なぜきちんと水を満たさないのか、と言いながら、夫がコップから水を注ぎ、ぴたりと「ここまで」に合わせて ....
三時四〇分に目覚め、家業宅へ移動中、雨は降っていなかった。四時半に表に出ると霧雨よりも少し大きめの粒の雨が降っていた。散歩を課していた。雨のため、歩くのをやめるという選択肢もあったが、いくぶん濡れる ....
結局、未来の自身は過去の自身を打ち消した上に立ち上がっているのがネットポエムかきすて人ならば、私は30年間、彼らの残骸や過去の幻を読み続けたに過ぎない。
そうではないといってほしい。
春はみじかくて、すぐ終わってしまう。恋人の背に物語が咲いて育っている。知らないまちの空はどことなく高くて、咲きはじめたばら、パンの匂い、錆、信号機、そういうものに救いを求める。
あたらしい部屋は ....
文芸思潮にて最優秀賞をいただいた詩の意訳になります。
銀河の原罪
引き裂かれた純白は紡いだ秘史
*(引き裂かれた純潔は、私の誰にも言えない歴史)
振り向く斜陽は 嘆きの ....
十二月から三月いっぱいは無人駅の除雪作業員として、ごく早朝の勤務があり、あまり深い睡眠を得ることができなかったが、四月に入りそれがなくなり、割とよく眠れているのではないかと思う。
家業、山 ....
よく晴れた朝です。けさは不思議な夢をみて、寒さに目覚めると妻がもう起きていて、厨で沢山のペットボトルを洗っていました。感心しました。
妻に毎朝の定番のアイスコーヒーを淹れていただき、ノート・パソ ....
あの日、ぼくは死期の近い人のそばにいた。基督教系のホスピスへ出入りし、ただその人の横に座っていた。モルヒネのせいで朦朧としたその人にとっての今は、50年前の初夏の昼下がりだった。そして、ホスピスは何十 ....
ね、みんなは、恐竜だったころをおぼえている?
むかし博物館に家族全員を、父がつれて行ってくれた。幸せな会話で窒息しそうな電車、はやく終わらないかな。
父はティラノサウルスが好き。わたしはトリケ ....
終わりの始まりって何時だったんだろうと、かなり苦めの珈琲を入れながら考える。
そういえば、いつから秋になったのか思い出そうとするような。
そこに有ったことに気づかない。
あまりにも自然で、穏 ....
私は、今とても腹が立っています。
とてもとても、腹が立っています。
どうしてだか、あなたにはわかりますか?
あなたはとても優しいし、心が広いし、我儘な私を全身で受け止めてくれる、 ....
宣井龍人さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(11)
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メモ
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はるな
散文(批評 ...
7
23-7-3
残雪の朝に降る霧雨に似た雨
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山人
散文(批評 ...
2*
22-4-22
悲しみよ、こんにちわあ
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足立らど ...
散文(批評 ...
2
22-4-21
メモ
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はるな
散文(批評 ...
5*
22-4-18
銀河の原罪(意訳)
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由木名緒 ...
散文(批評 ...
4*
22-4-16
夜明け前を歩く
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山人
散文(批評 ...
5*
22-4-9
日記_2022.01.09(日)
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田中恭平
散文(批評 ...
4
22-1-9
夕焼けの記憶
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道草次郎
散文(批評 ...
5*
21-3-11
卵化石
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田中修子
散文(批評 ...
14+*
20-12-25
秋の珈琲
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中原純乃
散文(批評 ...
5*
14-9-25
親愛なる_あなたへ
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鵜飼千代 ...
散文(批評 ...
14*
13-10-7