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シロツメグサで
首飾りと花束をつくり
ぼくたちは結婚した


わたしの秘密を
あなたにだけ教えてあげる
と花嫁は言った
唇よりも軟らかい
小さく閉じられた秘密があった
シロツメグサ　.... きょう
たんぽぽとはるじおんを食べた
すこしだけ耳が伸びて
神様の声をきいた


あしたは
すみれとばらの花を食べる
すこしまた耳が伸びたら
まだ聞いたことのない
あなたの声が聞け　.... 電車の好きな少年だった


窓のそとを
いつも景色を走らせていた
乗客はいなかった


やがて彼は
景色のなかを走った
走りつづけた


いくつかの景色をつなぐと
電車にな　.... 今朝

うぐいすの声をきいた

誰かが

空の窓をあけた 夢のなかの
無口な祖父のように
窓が
そっと近づいてくることがある


いつも同じ景色ばかり見ている
だから
無表情のままで
風のような息をしている


私は窓を見る
いや　　.... いちまいにまいと
うすい花びらを放ちながら
わたしたち
星になりましたね

あなたに教わった
カタカナの星の名前は
異国を旅するようでさみしいです

星のように
輝くことはできない　.... 夏は
山がすこし高くなる
祖父は麦藁帽子をとって頭をかいた


わしには何もないきに
あん山ば
おまえにやっとよ


そんな話を彼女にしたら
彼女の耳の中には海があると言った
　.... 夜ごと
小さな星から星へ
色とりどり
おはじき遊びのようでした

きいんと澄みわたった音がして
そのとき
宇宙は大きな円盤でした

まわるまわる輪廻転生
虫から花へ
花から虫　.... 星と星をつないでゆく
あなたの指の先で
翼をひろげた白鳥が生まれる

古いギリシャの名前が覚えられない

翼は夜のかたち
それなのに星と星との距離を
越えることはできな　.... 雨が降ったあとに
小さな水たまりができました

大きなナマズが２ひきと
小さなナマズが２ひき
ナマズの家族が泳いでいました

泳いでも泳いでも
同じ場所をぐるぐる回るば　.... ちっちゃい鯨ね
ぼくの絵日記をみて母が言った
海色の夏休み

まちの博物館の
部屋いっぱいに展示された鯨の骨を
ぼくたちは見上げながらスケッチした

せんせい、鯨も夢をみますか　.... おまえに綺麗な紙のきものを着せたったら
紙人形のように可愛いやろなあ
そんなこと言うてはったおじいちゃん
いつのまにか
紙のおじいちゃんになってしもて

あれは風のつよい日やった
　....

るるりらさんのyo-yoさんおすすめリスト（102）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
シロツメグサ	- yo-yo	自由詩	26*	08-5-30
耳	- yo-yo	自由詩	20*	08-4-18
電車	- yo-yo	自由詩	26*	08-3-7
どこかで誰かが	- yo-yo	自由詩	8*	08-2-22
窓	- yo-yo	自由詩	7*	08-2-15
コスモス	- yo-yo	自由詩	8*	07-9-21
つくつくぼうし	- yo-yo	自由詩	23*	07-8-17
ナイトクルージング	- yo-yo	自由詩	10*	07-3-31
星座	- yo-yo	自由詩	5	06-7-18
絵本	- yo-yo	自由詩	3*	06-6-27
窓	- yo-yo	自由詩	7	05-8-2
紙のおじいちゃん	- yo-yo	自由詩	16*	05-5-18

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