僕の心 君の心
決して一つになんか
なりはしないけど
重なり合った
手の温もりは
嘘なんかじゃないよ
だから もう泣かないで
....
今の生活から逃げたくて
花になりたいと
思った日はいくつあっただろう
それでも人として生まれたのだから
自分のどこかに
きっと
花があるにちがいない
一日中ずっと部屋にいて
星にな ....
月のしずかを詠むほどに
月を
寡黙に封じ込む
聴きそびれていたかも知れない
のに
細い肩には雲をのせ
風をたよりに
風さえも
去り
物云わ ....
イライラしているときに数学はどうも相性が悪いらしい。
あぁ、また間違えたと心の中でぼやきながら消しゴムを掴む。
消えていく数字の隣で、小さな濡れた染み。
キミがさっきまで此処にいたという ....
冬の寒い夜、雪が降ってきた。
「きれいだね。」と君がかざした手に落ちる雪はとけていく。
けれど、僕の手に落ちる雪はとけない・・・
君の握った手は暖かくてやわらかいのに、
僕の手は、冷えて冷たく ....
そっと、暮れそうで
暮れない
一日はどうにも循環していて
頼りない電信柱
寄り掛ると揺れる、気がする
静かな平面の畑から
土の匂いがした
単調な起伏を
ごとごとと越えていく
浮き ....
荒れ果てた街に 一輪の花が咲いていた
誰もその花に気がつかない
でもその花は誰のためではなく
自分のために咲いていた
何かに引かれて徐に目を向ける
その花が僕を癒してくれる
....
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