汗臭いほんとうのことにはもう付いて行けず
けれど 瑞々しい嘘をよけながら
照れ笑いで誰かと話すのが好きだ

政治とか宗教とか戦争とか
どうだっていいことじゃないからつまらないんだ たぶん
 ....
もう少し

もう少しだと
思わずには、いられない

と僕は、僕の生まれた町のとおりの言葉で
書こうとするんだが

カナシイ
異物なんです

僕は

言葉に対して
山から
 ....
それは私ではない誰か
窓際の花瓶の水を
新しく換えるのは
いつも気付かぬうちに


橙色の陽が差しこむ
開け放たれた窓から
手を振って身を乗り出す
あれは私ではない誰か


肌 ....
生前全く知らなかった人が亡くなって、知らない人なのに、とても悲しくなり、その人のこと無性に知りたくなる。四日前。僕は最近ある詩誌の端に詩が載って喜んでた。同誌にはキジマさんという人が詩を掲載されていた .... 路地を曲がると猫が居て
草をむしゃむしゃ食べていた

振り返る事三度目に
猫は小鳥になっていた

小鳥は小さく跳ねながら
水溜りの水を飲み
そのまま水に落ちてった


そ ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があって山を越えると
東伯郡になって梨園に出て夏になるとおいしく食べられる
竹林の奥の井戸のトタン板 ....
読もう。というのは結論ではありますが、その前に私的事情を・・・
ワタクシ、恋愛と読書がドクターストップになった女でございます。
「恋愛は分かるけど、読書!?」という声が聞こえてきそうですね。
二 ....
昔女友達とお茶してたときに、その子が溜息をつきながら俺に聞いたことがある。
「アバンギャルドって何語か知ってる?」
「へ?」
「アバンギャルド」
「フ・・・フランス語」
「やっぱりねぇ。。。 ....
これまでレヴィナスの宗教哲学としての側面を指摘してきた。
「存在(生)」=「戦争(闘い)」と捉えるレヴィナスは、それに抗する「存在の彼方」を探し求める。そしてそれは、「宗教」の形で獲得されるものなの ....
>カムチャツカの若者が
>きりんの夢を見ている時

カムチャッカはロシア極東の海軍と水産業で知られる地域である。
そのようなカムチャッカの若者がなぜ「きりん」の夢を見るのか。
当然ながら ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
弱肉強食であり、利害計算である「存在」(生)。レヴィナスはそれとは「別のあり方」(「存在の彼方」)を捜し求める。「それにしても、存在とは他なるものとは一体いかなるものなのか」(p20)。

と ....
「責任を負うということは、『言いたいこと』が本当は何なのかもう一度考え直すことである」、それがレヴィナスのいう「責任」ではないか、と先に推測した。
「責任」は<語ること>である、とそう本文には記され ....
哲学を、多様な光を乱反射する「プリズム」に例えたのは、ドイツの左翼思想家テオドール・アドルノであった(「否定弁証法」より。木田元他訳、作品社、1996年、74ページ)。プリズム。それは見る角度によって .... さて、レヴィナスの議論が、「弱肉強食の『生』」ではなく、それとは「別の仕方」を提示しようとするものであることを先に確認した。そして、その「別の仕方」とは、祈り、即ち「幸あれ」という、生への肯定の言葉で .... 「戦争」という過激な言葉に導かれて「存在の彼方へ」というこの本を読んできた。まだ始まったばかりであるが、語り手であるレヴィナスが持ち出してくる諸概念は、余りにも、特殊な、常軌を逸した言葉であるように見 .... 私は「存在の彼方へ」という書物は、宗教的な思想内容を、哲学の用語で叙述したもの(即ち神学)の書物だと思っている。「存在に感染せざる神の声を聴くこと」という前書きの言葉は先に引用した。仮にここでいう存在 .... 私が愛読している本の一つに、フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスの「存在の彼方へ」という本(講談社学術文庫、合田正人訳。1999年)がある。

かなり異様な文体で書かれた著作で、明確な言葉の定 ....
 詩をやっていこうと思う方は、本来「本を読むこと」が好きな人が多いです。それなりの向上心と努力があれば、関わってゆけるでしょう。
 ところが私は、本を読むのが大変苦手で、特に詩や小説、文学を読むこと ....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
 駄菓子屋のおばあちゃんは、いつも居眠りをしていた。だから子供たちによく万引きをされた。ある日、閉まった店の戸に、閉店のお知らせと書いた紙が貼られた。子供たちはみんなが万引きをしたからつぶれるんだと思 .... 女は家庭に入るのが幸せ
と語るハナコさんは
コブラを殺せる

名前に因んでか、草花が大好き
洗濯が終わったら
いつくしんで育てた
色とりどりの花たちに
水をやるのが日課
庭を掃いたら ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
あなたの好物を作ろうと
夕暮れ
サンダルを引っ掛けて買い物にでる

昨夜の 些細ないさかいの 償いに
海老の殻を
無心でむけば
いとおしさに変わるような気がして
という
無邪気な ....
現代詩の復興とか、詩がもう少し広まる為に とかの意味がわからない。
根本的に違うのは
オレは人間の復興にはせめて興味があって、つまり
詩の復興とかにまったく興味がないということだ。
己の何を復 ....
「書く」とは
肉体があげる悲鳴かもしれない

そこに僕はいない

ただ体だけがあり
悲鳴をあげている
苦しくて悲鳴をあげている
僕はいない

ペンがすべっている
勝手にすべ ....
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