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嬉しさを愛の形に当て嵌めて今日も誰かを恋しに出かける
脳内で育った角があと一秒、あと一秒で頭皮を破る
須賀敦子だけを読んでる春の朝、親類なんてひとりもいない
マグノリア大 ....
ぼくたちはインクの川をまたいで指を切る
彼女たちは木にぶら下がっている
裸で
ぼくたちは空を見上げている
お互いの青い
髪の毛を手にぶら下げている
暗闇がぼくたちの間をよぎっている
....
緑色が敷きつめられている温かい屍斑が浮かぶ
とてもつるつるしたみち
枯れ木をぎしぎし云わせてあの人がやってくる
猫は、縁側でZの字になって燃えている
これは、そういう季節
私は、空洞 ....