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体をねじる

吐き出すどこまでも

体をのばす

念じるいつまでも

内側からほとばしる

飛び散る私は幾つにもなり

解き放たれたよ

ほら
氷がとけて

カラカラまわる

扇風機の羽がとんでいく

いくつもいくつもとんでいく

レモンイエローそそぐよ光

玉粒の汗が夏の匂い

浴衣姿が綺麗だねと

寿司屋の前で ....
うすっぺらな私はとにかく
なんでもいいから
そこらじゅうに溢れ落ちている言葉を拾う

うすっぺらな
紙に書かれているセリフを
ぺろりと舌に乗せて
呑み込む

うすっぺらな
スクリー ....
Tシャツを脱いで

じっと目を閉じる

葉葉がそよぎ

緑の光が身体を撫でる

汗がだんだんひいてきて

風がとても気持ち良い

葉葉の音に私の皮膚は

ぴくぴく脈動し
 ....
雨が降る真夜中

傘をさしながら

鈍く光るアスファルトの上

自転車をこぐ

少し力を入れて坂を上り橋を渡っていく

下をのぞくと川は濁り荒々しさに

背筋がざわつく

 ....
向こうの空で飛翔している

麦わら帽子

風に飛ばされているのか

生き物のようだ

溢れ出てくる感情

幼い頃の私は

その優しさは自分を守り

相手を守っているつもりだ ....
昨日の〆サバがあたったのか

朝起きると吐き戻しお腹も刺すような痛み

背中がかゆくてたまらず

爪を立てるとなんだかツルツル滑る

鏡に背中を向けて首をひねると

なんとも綺麗な ....
夕暮れ
石ころが転がる河原で
ひとりのんびりビールと

割り箸に刺したはんぺんを
七輪でささっとあぶり
ちゅるちゅる呑みこんでいると

対岸にオレンジ
鬼火が屋台の提灯のように
等 ....
段差段差

すらりと綺麗な人が

高いヒールでぐにゃりとごろりところげた

うしろを歩く私へ

勢いよくかかとが飛んできた

私はちょうど

小ぶりで可愛らしい

さんかく ....
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
もげそうになった

私の身体の一部は

かさかさの瘡蓋で覆われていた

滲む体液が乾燥して

指でなぞると

疼き蠢き熱を帯びているが

やがてだんだん鼓動が波のように去ってい ....
ひっそりと

こっそりと

足を並べて立っている

大きくて哀しいこと

小さくて嬉しいこと

ひっそりと

こっそりと

歩いてみれば

誰も彼も何かに夢中で

 ....
彼はハトムネを二羽飼っています

以前彼はハトの形をした
クッキーを作る工場で働いていました
或る日彼は眠くてたまらずたまらず
たくさんのハトの形をしたクッキーが流れる
ベルトコンベアーに ....
ぽっかりとあいた満月
掌をむけて撫でるように
まわしていくと

桜のつぼみが
勢いよく
ぽんぽん弾けて
噴く噴くよ

夜空にたくさん
打ち上げられた
桜の花びらは
凱旋を祝うパ ....
なにも考えずに
いや、なんにも考えることができずに

夜の歓楽街をぶらぶら歩いていると
道の端っこ
下水道のコンクリートから
白い泡が溢れだしており
近づいてみると
ぬくっと泡の中から ....
いかにも楽しそうに
エプロンをつけた
ふくよかなお母さんたちが
トランポリンで器用に
跳ねて宙返り
錐もみで
所狭しと回転している

その宙には
くるくる生地がまわりまわり
具材が ....
プリンが逃げた

スプーンですくった勢いを利用して

逃げた逃げて

とっさに細胞分裂繰り返し

増えた増えて

もとのかたちに戻って

勢いよく

はねてはねて

と ....
もみあげの
はしっこをつまんで
ちょりちょりならす

くしょんと晴れる
寒いんだか暖かいんだか
どっちなんだか

そろそろひょっこり
蕾がふっくら
はにかみはにかみ

耳たぶを ....
賑やかな風景が今も見えてきそうだ
昭和のレジャーは大移動
小さなゲレンデ一つに
休みともなれば
がやがや人が集まり
きちんと並んで
リフトに揺られ
ゆっくり滑っていく

帰りの電車も ....
何か新しいことに向かうときは

できるだけ心を空っぽにして飛び込む

幼い頃

良くソフビの人形を

お風呂の底に沈めて

手をはなすと

勢いよく飛び出した

あの感覚
 ....
くわらるん くわらるん

どこかで誰かが呼んでいるよ

くわらるん くわらるん

どうして探してくれないの

くわらるん くわらるん

いつも一緒にかげぼうし

くわらるん く ....
牛乳パックで作られた船を
大事そうに
肩のあたりまで
右手でそうっとあげ
左手で船を支えながら
夜の闇を
街路灯や玄関ライトをよけ
蛇行しながらコンビニへと入っていく

クレヨンで牛 ....
どこもかしこも豆板醤
爆竹弾けて踊る龍

そんなことなら豆板醤
炒めてしまえばうまくゆく

いつものところで豆板醤
温もり探して触れる指

ここぞとばかりに豆板醤
フレフレ鉄鍋揺れ ....
川のほとりの

裸の枝の先に片方だけ

手袋がいろとりどり

沢山刺さっている

風が吹くといっせいに

手を振っていて

どこかで探している持ち主に

さようならと別れを ....
夜の光は優しくて

まっくろな闇も四角ばった建物も

あれホットチョコレートみたいに

トロミを帯びてゆっくり流れているなと

暖かい気持ちがする寒い冬の舗道

何故だろうか歩く地 ....
くしゅんと
鼻を鳴らし
あなたを思い出す

ぶるるんと
太ももが
震えたような気がして
携帯電話を手にとり
あなたを思い出す

もう会うことはないだろうけれど
どこかできっと
 ....
ぺろりと舌を出した腕白小僧が

ぺっぺっぺっとにぎり
鳴らすよぺっぺっぺっと

ぺっは歯切れよく
ぺっは小刻みに
ぺっは握りこぶしから
踊りだし逃げていく

何匹ものの
ぺっは芋 ....
昨夜わいわい
朝までざわざわ
朝の光が心軽やかにする

どこまでも行けそうだねと
笑い声がする

皆が帰り
皆が居なくなり

息づかいだけがそこに残り
そこに温もりがあったであろ ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
巨大な駅に降り
ぐるぐる同じところを何回もまわり
見上げれば
巨大なデパートが
たくさんそびえているわけだが
道路を渡りたくても信号機はなく
びゅんびゅん車が走っている

大きな歩道橋 ....
まーつんさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(115)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そしてはなつ- 灰泥軽茶自由詩4*12-7-27
レモンイエロー夏- 灰泥軽茶自由詩9*12-7-23
言葉拾い- 灰泥軽茶自由詩8*12-7-17
ヒフミドリ- 灰泥軽茶自由詩8*12-7-15
真夜中の浮上- 灰泥軽茶自由詩7*12-7-12
麦わら帽子- 灰泥軽茶自由詩5*12-7-4
サバ人間- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-28
はんぺん踊り- 灰泥軽茶自由詩19*12-6-16
さんかくのかかと- 灰泥軽茶自由詩12*12-6-11
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
もげる身体- 灰泥軽茶自由詩8*12-5-19
ひっそりこっそり- 灰泥軽茶自由詩12*12-5-17
ハトムネの胸騒ぎ- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-16
桜の蕾が噴く噴くよ- 灰泥軽茶自由詩8*12-4-8
雑居ビル地下一階- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-8
カルパッチョ雑技団- 灰泥軽茶自由詩11*12-4-4
逃げるプリン- 灰泥軽茶自由詩6*12-4-2
耳毛ふさふさ- 灰泥軽茶自由詩10*12-3-26
スキー場跡- 灰泥軽茶自由詩9*12-3-15
沈めてソフビ- 灰泥軽茶自由詩7*12-3-13
ナキゴエ- 灰泥軽茶自由詩3*12-3-9
深夜の汽船- 灰泥軽茶自由詩5*12-3-9
小さじ一杯豆板醤- 灰泥軽茶自由詩8*12-2-29
ろくぶての行方- 灰泥軽茶自由詩512-2-28
春の兆しはまだ早い- 灰泥軽茶自由詩5*12-2-27
そんな気がした空模様- 灰泥軽茶自由詩5*12-2-26
にぎりっぺ- 灰泥軽茶自由詩312-2-17
息づかい- 灰泥軽茶自由詩7*12-2-15
日記を捨てる- 灰泥軽茶自由詩10*12-2-12
右も左もわからずに- 灰泥軽茶自由詩7*12-2-11

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